Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(7-12)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

真正に、色聚を理解したいと思うならば、あなたは、系統的に、禅修を実践しなければならない。

《清浄道論》に基づけば、あなたは 42身分、18界、12処と五蘊などによって、色法を分析しなければならない。

パオ森林僧院においては、我々は通常、禅修行者に対して、先に六処および、それぞれに対応する所の所縁によって、逐一、色法を分析する様に教える:

眼処(眼浄色)と色彩。

耳処(耳浄色)と音。

鼻処(鼻浄色)と匂い。

舌処(舌浄色)と味。

身処(身浄色)と触。

心所依処とその他の所縁。

あたは、そこにおいて、異なった種類の色聚を観察しなければならず、かつ、それらを ”これは眼十法聚の中の地界”、 ”これは眼十法聚の中の水界” などなどと、分析しなければならない。

あなたは、一種類ごとの色聚の中の、異なる色法すべてを、照見しなければならない:

四界及び所造色、例えば色彩、匂い、味、栄養素と命根などなどである。

あなたはまた、五種類の浄色を除いた、それ以外のすべての色法、それはみな不透明なものであるが、それを照見しなければならない。

合計 28種類の色法がある:

18種類の完成色と、10種類の非完成色である。

完成色は、四種類の因によって生成される:

業、心、時節と食である。

非完成色は、これらの因によって生成されるのではない。

空界の区分とは、異なる色聚(+同士)の、境界である:

表色、変化色と相色はすなわち、完成色の呈現方式である。

色法を完全に了知するためには、この二種類の色法はみな、識別されなければならない。

しかし、唯一、完成色のみが、

観智(vipassanāñāṇa)によって、無常・苦・無我として、観照され得るのである。

全身の、これらすべての種類の色法を照見するためには、あなたは毎回、vipassanā基礎ジャーナを、運用しなければならない。

我々がここで論談しているのは、入出息ジャーナを運用している禅修行者についてであり、故に、あなたは毎回の座禅・瞑想の一座において、入出息第四禅を温習、実践しなければならない。

第四禅の心において、明るさ、燦然とした光明が生じる時、第四禅から出定して、その後に入出息ジャーナの力と光明を利用して、上に述べた様に、系統的に四界分別の修習を実践するのである。

そして、色聚が見えた時、引き続き、六処の一種類毎の色法を、分析する。

これが、あなたがあなた自身の証知によって、完全に色法を了知することが出来る、唯一の道である。

(訳者:P90~94までの、以下の表は略します)

A)28種類の色法。

1)眼処の色法。

2)耳処の色法。

3)鼻処の色法。

4)舌処の色法。

5)身処の色法。

6)心処の色法。

(7-13につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著(原題「証悟涅槃的唯一之道」) 

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>