Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(7-22)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

(5)語表10法聚(vacīviññatti dasaka kalāpa):

語表とは、他人に向かって己自身の意志を表明し様としたり、他人と交流し様とする時、発音器官から発せられる言葉又はその他の音の事である。例えば、叫ぶ、泣くなど。

この種の音・声は、有情の語表によってのみ生じる。

これらの音・声は、話をしたいという心念によって生じた心生色聚の中の地界が、業生の発音器官の中の地界にぶつかって生じるものである。

この種の色聚は、基本的には八種類の完成色+音声(これらもまた完成色であり、観智によって観照されなければならない)+語表(非完成色。分析される必要はあるが、観智でもって観照する必要はない)によって構成されている。

(+あなたは)声に出して ”a、b、c” と言った後で、意門処において、これらの音を生じせしめる心を照見し、その後に再度 ”a、b、c” と言って、この心念によって生じた所の、無数の色聚が喉、声帯とその他の発声と関連する場所に、拡散されていくのを見る(+必要がある)。

語表の生じる過程を、確実に理解するためには、あなたは、心生色聚の地界が、いかにして業生色聚の地界にぶつかって音を出すのか、という事を識別しなければならない。

(7-23につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著 (原題「証悟涅槃的唯一之道」) 

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>