Sayalay's Dhamma book

テーラワーダ系仏教書の翻訳は2019年夏を持ちまして終了致しました。これまでに翻訳しました内、23冊は<菩提樹文庫>にてPDF版を読むことが出来ます。今後、翻訳文を掲載する予定はありませんが、偶には<般若の独り言>にて日常の心模様を独白します。学問的な議論ではなく、ただの雑談、独り言です、お楽しみ頂ければ幸いです。2018年5月25日クムダ・セヤドーより初心者瞑想指導の許可を得ました。 初心者の疑問にはコメント欄にて対応します。

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(8-1)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

(105/160)

名業処

名法を了知するためには、先に、名法に関する基本的な知識を、知っておかねばならない。

我々はすでに、それらに関する、いくつかの基本的な知識に、言及した。

ゴータマ仏陀は、アビダンマの中において、名法は、所縁を識知する心(citta)と、若干の心所(cetasika)によって構成されている、と述べた。

心所は、合計 52個ある。

52心所

★七つの通一切心所(sabbacitta sādhāraṇa)

1)触、2)受・・・等。

★六個の雑心所(pakiṇṇaka)

1)尋。2)伺・・・など。

★14個の不善心所(akusara cetasika)

1)痴(moha)。2)無慙(ahiri)。3)無愧(anottappa)・・・等。

★25の美心所(sobhana cetasika)

内、19の遍一切心所

1)信(saddhā)。2)念(sati)。3)慙(hiri)。

4)愧(ottapa)。5)無貪(alobha)。6)無瞋(adosa)・・・等。

内、三つの離

1)正語(sammā‐vācā)。2)正業(sammā‐kammanta)。

3)正命(sammā‐ājīva)。

二個の無量

1)憐憫(karunā)。2)随喜(muditā)。

一個の無痴(amoha)

1)慧根(paññindriya)。

★~★は、原文では表形式である。原文の表が複雑な為、簡略化して表記した)

 

心所は、単独では生起しない。

それは常に、心と、若干の心所と共に、生起する。

例えば、眼識と共に生起するのは、七個の心所である;

初禅に相応する所の出世間心と共に生起するのは、36個の心所である。

合計 89種類の心がある。

それらは、善、不善、無記の三種類に分類することができる。

また、欲界(kāmāvacara)、色界(rūpa‐vacara)、無色界(arūpavacaraと出世間地(lokuttarā‐bhūmi)に分ける事も出来るし、また、世間(lokiya)と出世間(lokuttarā)に分ける事もできる。

すべての心は、ただ一つの特相(=特徴)ーー己の所縁を識知するーーを持つが、故に、すべての心は、一種類の究極法であるとも言える。しかし、心に相応する心所に基づけば、心はまた、89種類に文分類する事ができる。

89心

世間心(81)+出世間心(8)=89心。

または、不善心(12)+善心(21)+果報心(36)+唯作心(20)=89心。

(注1)非阿羅漢の心路の内においては、善心と不善心は、共に速行心である。

(注2)出世間心は、観智の所縁ではない。

(注3)唯作心は、阿羅漢においてのみ生起する。かつ、それは、阿羅漢の観智の所縁である。

★~★は原文では表形式である。原文の表が複雑なため、簡略化して表記した)

(8-2につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著(原題「証悟涅槃的唯一之道」) 

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>