<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
ジャーナ心路の識別
もし、あなたがすでに、入出息ジャーナに入る事ができるのならば、名法の修習の最もよい着手の方法は、先に禅支を識別し、次に、ジャーナ心とその他の心所を、識別する事である。
(+禅修行者は)この様な方法によって、ジャーナ法(jhānadhamma)を識別するのである。
なぜ、この様な形式で始めるのか?
まず、あなたがジャーナの修習をしている時に、すでに五禅支の識別を終えている為、これらの心所を識別するいくつかの体験を、すでに身につけているからである。
また、ジャーナ心路の中のジャーナ心(ジャーナ速行 jhānajavana)は、何千、何万も連続して不断に生起することができるが故に、それらは明確・明瞭になり易く、(+禅修行者は)それらを容易に識別できるからである。
相対的に、欲界心路(kāmāvacara vīthi)の中の速行は最も多い場合で連続して、七回生起する。
ジャーナ名法を識別する為に、あなたは先に、智慧の光が、明瞭に、燦然と輝く様になるまで、入出息念の初禅に入る。
出定後、以前に五自在を育成した時と同じ様に、初禅の五禅支を識別する。
この五禅支とは、以下の通りである:
1)尋(vitakka)。
2)伺(vicāra)。
3)喜(pīti)。
4)楽(sukha)。
5)一境性(ekaggatā)。
(8-5につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。
<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著(原題「証悟涅槃的唯一之道」)
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>
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