<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
(1)正見(sammā-diṭṭhi):
智慧でもって、涅槃法を覚知する。
(2)正思惟(sammā-saṅkappa):
尋(vitakka)心所に相当する。心を涅槃法に投入せしめる。
(3)正語(sammā-vācā):
涅槃法の覚知を通して、邪語に至る煩悩は断じ除かれる。この様に、出世間八支聖道もまた、正語の一要素が、含まれるものである。
(4)正業(sammā-kammanta):
次に、邪業に至る煩悩もまた断じ除かれる。その意味は、正業支は、ここにおいても生起することができる、という事である。
(5)正命(sammā-ājīva):
邪語と邪業に至る煩悩が、断じ除かれたために、正命支もまた、同時に生起することを意味する。
(6)正精進(sammā-vāyāma):
涅槃法の覚知に尽力する。
心をしてそれに投入せしめ、専念せしめ、専注せしめる。
(7)正念(sammā-sati):
涅槃法に専念し、同時に、その他の要素が、涅槃から離れない様にする。
(8)正定(sammā-samādhi):
涅槃法に専注する。
これが、八支聖道の八項目の要素が、如何にしてvipassanā の第四段階において生起するのか(+という説明である)。
(10-4につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。
<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著(原題「証悟涅槃的唯一之道」)
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>