Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(12-6)(翻訳終了)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

仏陀は《有愛經》(Atthirāga Sutta)の中において、識が如何にして、四食の方式によって、住立するのかを、説明している:

”比丘たちよ。

食を掴む(kabaḷīkāre-āhāre)、

食に触する(phasse āhāre)、

意思を食する(manosañcetanāya āhāre)、

識を食する(viññāṇe āhāre)(+その時)、

貪あり(atthi rāgo)、

喜あり(atthi nandī)、

愛あり(atthi taṇhā)・・・(これらは皆、貪の異名である~lobhasseva nāmāni)、

識(行作識~abhisaṅkhāra-viññāṇaṃ)はすなわち、そこにおいて住立し(patiṭṭhitaṃ)、成長する(virūḷhaṃ)・・・(業を造(ナ)すのを促す)。”

仏陀は次に、一つひとつの状況について解説する:

”識がどこにおいて住立し、成長しようとも、そこには、名色の下生がある(atthi tattha nāmarūpassa avakkanti)。

名色の下生がある所、そこにおいて、行の増長がある(saṅkhārānaṃ vuddhi)。

そして、行の増長のある所、そこには、未来における、再度の有の生起がある

(āyatiṃ punabbhavābhi-nibbatti)。

未来における、再度の有の生起のある所、そこには未来における生、老、死がある

(āyatiṃ jātijarāmaraṇaṃ)。”

ここにおいて、名色は、過去世の業識が齎す所の五蘊すべて、である事が分かるのである。

(尾註<B>~<K>は、省略します)

(翻訳終了)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著(原題「証悟涅槃的唯一之道」) 

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>