Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『禅修指南』(3-37)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

次に、(座禅堂の中において)あなたの前に座っている禅修行者の 32身体部分を、修習の(+対象として)転換する。

迅速に、頭髪から尿へと照見する。

もし、この様に外観をすることができたならば、己自身の 32身体部分を内観し、次に再び、当該の人物の、32身体部分を外観する。

この様に、不断に照見の対象を交代する。

もし、そのことに成功したならば、座禅堂にいる、その他の禅修行者の、32身体部分を、逐一照見する。

しかしながら、この修習は想像によってではなく、必ずや、光によって、実際に照見しなければならない。

それはちょうど、懐中電灯でもって、物を照らすが如くである。

もし、この様にできたならば、内観と外観を、逐一実践する。

その後、光を座禅堂の外にいる人物と動物、その 人物の 32身体部分及び、動物の 32身体部分に向ける。

この様に外観の修習を実践して、光を(+投射して)、遠くまで、照らせれば照らせるほどよい。

もし、この修習に成功したならば、あなたは遍禅の修習に転換する事ができる。

多くの禅修行者の体験への、研究を通して知ることが出来るのは、32身分から遍禅の修習に転換する方が(+他の方法から転換するより)比較的容易である、という事である。

(3-38につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay