Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳~安般念の修持法-8(本雅難陀尊者シリーズ2)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

3、初禅と五自在

3.1 初禅の入り方

How to Attain the First Jhāna?

①各々の禅修行者が、(一炷の座禅・瞑想を)始める時、先に、必ず、微細な息を知る事を保持する(五分前後)。

②その後に以下の様に決意(作意)する:

「私は初禅(一時間前後)に入る」

その後に、心をして禅相を知る事を継続して保たしめる。

③時間が来たと思った時、目を開けないで、意門の禅相と五禅支を調べる。

④調べる方法は、上に述べた、五禅支の調べ方と同じである。感覚を感じと取れれば、それでよい。

すでに初禅に入った禅修行者(五禅支の調査に成功した者)は、初禅の五自在の修習の段階に転換する事ができる。

3.2 五自在の定義 

The Five Masteries

転向自在=出定の後、諸々の禅支を識別する事ができる。

入定自在=如何なる時も、入定したいと思った時、入定できる。

住定自在=己が予定しておいた時間内に定に入り続けることができる。

出定自在=予定の時間が来たら出定できる。

省察自在=諸々の禅支を識別する事ができる。

五自在のなかにおいて、「住定自在」が比較的重要である。「住定自在」に成功したならば、五自在はすべて成功する事ができる。

(9につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。<翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>