Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

本雅難陀禅師アメリカ法話第一集-36

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

▲色法の生・滅、無常・苦・無我の修法

四大(+の修習)に成功した後、あなたは何の目標を見ても、一塊、一遍の色聚に見えるであろう。

己自身の愛する息子、娘を見る時、彼らは、色聚に変化してしまう。

もはや、私、あなた、彼の区別は、そこにはない。

すべてが色聚に変化して、見るのは、ただ色聚の中の色法・・・

それはすなわち:

生・滅、生・滅して、変化するのは、無常。

生・滅、生・滅して、変化する事によって、干渉するのは、苦。

生・滅が滅しさった後、何等の意義も無いのが、

無我。

・・・上に述べた以外、その他の真髄(=実体)は、ないのである。

▲色聚は、四種類しかない:

業力によって生じる「業生色」

心によって生起する「心生色」

「火界」時節が生起せしめる「時節生色」

食素によって生起する「食素生色」である。

我々は栄養のある品を飲んだり食べたりすると、体力が増強される感じがするが、本来、我々が食べる栄養品には「時節生色」しかないのである。

ただ、飲み込んだ「時節生色」に「食素」が含まれている為、特別エネルギーがある「時節生色」の様に感じるのである。

(1)この食素のおかげで、「命根9法」の「消化の火」を得て、それが傍に有る「業生色」力づけ、すべての「業生時節生色」が力を発揮する様になる;

(2)側にある「心生色」の方でも、「心生時節生色」も力を得る。

(3)側にある「食素」は、心に「心生時節生色」が生じた為に、「食素時節生色」の出現する。

(4)元々の「時節生色」は、新しい「時節時節生色」を得て、力を発揮する。

・・・この時、四種類の「時節生色」が、ともに出現する。

この様なことから、適切な食べ物を得たなら、身体は、体力を増強させる事ができる。

その食品が、高いから、または安いから・・・と言う理由ではなく、(+その人にとって)適当であるかどうかに、かかっている。

貴女の食べた食物は高くないかもしれない。しかし、あなたに適合する時、食べた後に、安楽な快適な気持ちがして、元気が出る様に気がする。

これは、食べ物から「食素生色」を得たおかげであり、四種類の色聚について、我々は必ず明確、明晰になるまで、修行しなければならない。

威儀路明覚(行住坐臥において)では、一刹那毎の内色(=色は物質の事)、外色、粗い色、微細な色、遠い色、優秀な色、劣った色、過去、現在、未来の色、などみな修行に成功しなければならない。この修行に成功して後初めて、名法の修行に入る事ができる。

(37につづく)

  <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。<翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>