Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

本雅難陀禅師アメリカ法話第一集-43

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

未来世もまた、調べなければならない。

幾人かの禅修行者(華人)は、この一世で、阿羅漢になるために、彼らには、未来世がない;

幾人かの禅修行者は、未来世において、欲天界天眼色界天に生まれる。

師父が、それらは(+人界とは)どの様に違うのかと訊ねたら、彼らは、この一世で、少なくとも、初道初果を証したいという。

そうでなければ、未来世は苦しいのだ、と言うのである。

(中略)

あなた方華人は、非常に多くの人が、この一世において、布施、持戒、禅の修行が好きな人々である。

これらはすべて、過去世の因と縁であり、故に師父は、あなた方のこの一世において、もっと多く修行してもらいたい、と願っている。

あなた方の、過去世の基礎は、すでに円満である。

この過去の基礎を、忘れてはならない。

今、まだ覚えている内に、この一世において、努力してもらいたい。

そうすれば、これらの良き因と縁を、未来世に持って行けるであろう。

あなた方の未来世が、よいものであるかどうか、あなた方が、努力するかどうか、私とは関係がない。

私はただ、因と縁が具足した為に、台湾でリトリートを指導した時、あなた方の内の何人かが、それに参加して、その後に、私に、ここアメリカで、リトリートを開いてくれる様、要請があった。

私はただ、因と縁に従って、ここに来ただけであり、あなた方に、覚醒する様、注意を促すだけである。

どの様に生きるのか、あなた方が、自分で決めなければならない。

過去と未来が見える人は、悚懼の心を持っているものである。

(中略)

この様な事から、あなた方は、必ず、縁起法の「縁摂受智」まで修しなければならない。

過去、現在、未来を明確に知る事。

この様にして「思惟智」の(+修習の)時に、「五蘊法」、「六処」、「12処」、「18界」、「45種思惟法」・・・五比丘が修した《無我経》(+の中に書かれてある修法を)すべて明確に修しなければならない。

それに合格した者だけが、出世間の初二、三、四の道心と果心を得る事ができる。

上の事柄は、必ず修行しなければならない過程であり、それはまた『苦聖諦』でもある:「16観智」の「名色分別智」(+でもある)。

『集聖諦』:無明の縁によりて行あり、行の縁ありて識あり、識の縁ありて名色・・・「12縁起法」である。

(+己自身の)過去、現在、未来を知って初めて、自分がなぜ男性なのか、女性なのかを知る事ができる。これは「縁起法」の「縁摂受智」の『集聖諦』である。

仏陀は『相応部』《定經》において、以下の様に、述べている:

比丘たちよ。

先に「定の修習をせよ」。

定力のある者だけが、智慧を有する;

定のない者は、智慧がないのである、と。

(44につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。<翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>