Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

本雅難陀禅師アメリカ法話第一集-45(53 /82 )

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

【安般念の四つの段階及び

禅相に融入する方法】(上)

アメリカ菩提学会2018年11月4日(三)

仏陀は、《大念処経》の中において、いわゆる「正定」について述べている:

初禅には五禅支(尋・伺・喜・楽・一境性)がある事、二禅には三禅支(喜・楽・一境性)、三禅には二つの禅支(楽、一境性)、四禅には二つの禅支(一境性、捨)がある事、である。

▲【異なる名詞による説明であっても、修法の内容は同じ】

仏陀の説法は、非常に完璧である。

四禅八定以外に、仏陀は「近行定」についても開示している。

近行定は、初禅心路過程の「速行」と同じく、34個の名法であり、故に、仏陀が初禅を言う時、近行定も含まれる。

第四禅の「速行」には31個の名法があるが、空無辺処、識無辺処、無所有処、非想非非想処の、四種類の無色界定の「速行」もまた、同じく31個の名法であり、故に、仏陀が四禅をいう時、四無色界定も含むのである。

こうしたことから、仏陀が、初禅から四禅までの、四種類の色界定について開示する時、四種類の無色界定と(欲界の)近行定が含まれるのである。

ちょうど蛇を捉まえる時の様に、身体の中間(四種類の色界定)を捉まえれば、頭(四種類の無色定)、尾(近行定)の全部を含む事になる。

故に、仏陀がこの経では、この様に言い、あの経では、この様に言っていると誤解してはならない。

実際は、仏陀の開示は、最初から最後まで、同じことを述べているのであって、經と論は分ける事ができないのである。

12処、18界の様に、呼び方は異なるが、(+説かれる)内容は、全く同じである。

五蘊、12処、18界、実際は、どれをとっても、名色法に過ぎないのである。

(46につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。<翻訳文責 Pañña-adhikay Sayalay>