<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
仏陀は29歳で出家修行、苦行を6年間修行した後、35歳の時に、仏陀に成った。
仏陀は、五比丘に説法をする前、先に、過去の諸仏が、何を開示したのか、を観察した。
・・・《転法輪経》であった。
故に仏陀は、彼もまた《転法輪経》を開示した。
未来の弥勒仏もまた真っ先に《転法輪経》を開示する。
その後に、仏陀は再度観察した。
過去の諸仏はどこで説法をしたか?
・・・鹿野苑である。
彼らはどの様にして行ったのか?
・・・神通で行った。
では、私はどうすればよいか?
・・・歩いて行こう。
というのも、鹿野苑に行って、五比丘に開示をするその途中で、一人の外道に会うであろう。
この外道は、後で阿羅漢になる事ができる。
ただ仏陀が歩いて鹿野苑に行って初めて、彼と彼の妻は、仏陀に会う事ができ、かつ、阿羅漢を修する因と縁を、手に入れる事ができる。
この二人の外道が、阿羅漢になるための修行ができる様にするため、仏陀は、過去の諸仏が一回目の開示の時に、みな神通を使って鹿野苑に行った慣例に従わず、歩く、という方法に変えた。
これは仏陀の慈悲である。
これは仏陀が、衆生が、輪廻の中で苦しむのを見捨てないが故である。
仏陀の慈悲は、あなた方の知らないものであって、知らないが故に、あなた方は、五欲の生活を楽しみ、喜び勇んで、牛や馬の様な生活をするのである。
(50につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。<翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>