Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

本雅難陀禅師アメリカ法話第一集-65

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

(二)「禅相に融入」には、もう一つの説明の仕方がある:

ちょうどプールの上から、プールを見ている時、プールの形状や位置、水の清潔さなどを明確に知る事ができる。しかし、ひとたび、プールに飛び込んだ後、プールの形状、水の様子などは知ることができないし、自分がどこにいるかも分からない。

禅相に融入するのも、この事と同じで、心が、ひとたび、鼻の前の禅相に融入してしまえば、鼻がどこにあるのか、禅相の位置、形状、明るさ、色彩などは、分からなくなる。

ある種の人々は、どの様にして、融入すればよいのか分からない、または半分融入して、半分は禅相の外にある・・・という問題がある。

これは、心がずっと鼻の前にあって、真正には禅相に融入していない、という事を意味する。

ただ時々融入するだけであるので、時々、軽安を感じたりする。

この段階においては、焦ってはならないし、緊張もしてはならない。

熟練するまで、何度も繰り返し練習する事。

必ず、目を閉じて、禅相に融入できる様になるまで、練習する事。

また、目を開けていても、禅相に融入できる様に、そのレベルまで熟練する様、練習する事。

(66につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。<翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>