Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

本雅難陀禅師アメリカ法話第一集-67(81/82)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

▲【目を開けて禅相に融入する】

禅相に1、2時間、融入することが出来る様になったならば、「日常生活の中において、禅相に融入する」を練習する。

1、座禅・瞑想の姿勢で座り、身体は真っ直ぐにし、目を閉じて、「三合一」の方法でもって、呼吸を5~10分、知る様にして、心を静かにさせる。

2、「私は禅相に融入する」と決意して、心は1、2時間、禅相に融入するのを、保持する。

3、下座する五分前に、心を、再度、鼻の前の禅相に戻す。その後、目をゆっくりと薄く開ける(眼球は動かさない)。

この時、鼻の前に禅相が見えるので、ちょうど目を閉じて、禅相に融入するのと同じ様な方法で、「私は禅相に融入する」と決意する。

心は、即刻、前面にある禅相に融入し、禅相の中において保持する。

目を開けて、禅相に融入するのと、目を閉じて、禅相に融入する感覚は、まったく同じである。

というのも、入定の状態は、目を開けていても、閉じていても、同じであるが故に。

▲【日常生活の中で禅相に融入する】

1、目を閉じて、何分か経った後、三合一の方法を用いて、呼吸を知る。

2、禅相に融入すると決意する。

禅相の中に融入し、それを保持する。

その後ゆっくりと目を開けて、引き続き、禅相の内に(+意念を)保持する。

3、可能であれば、ゆっくり立ち上がる。

引き続き、禅相を保持する。

4、可能であれば、禅相を知る事を保持しながら、ゆっくりと身体を移動させる。

禅相を見失ったならば、即刻、目を閉じて、再度、禅相に融入する。

その後、ゆっくりと目を開けて、心は、禅相を保持したまま、ゆっくりと歩く。

これが「歩く時、業処を知ることを保つ」である。

目を開けて、禅相に融入する時、速く歩いてはいけない。

(68につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。<翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>