Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『禅修指南』3‐56

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

(二)褐遍

褐遍に転じて修行する時、あなたの前方に座っている、禅修行者の頭髪を照見する。

その色彩を禅修行の目標とする。

頭髪の形状が消失した時で、かつ、円形の褐色の遍相が出現した時、あなたはそれを、十の方角に拡大する。

その後に、引き続き、それに専注して、順序に従ってジャーナに入り、最後は第四禅に入る。

(三)黄遍

黄遍の修行する時、あなたの前方に座っている禅修行者の、尿または脂肪を照見する。

その黄色の色彩を禅修行の目標とする。

尿または脂肪の形状が消失した時で、かつ、円形の黄色の遍相が出現した時、あなたはそれを、十の方角に拡大する。

その後に、引き続き、それに専注して、順序に従ってジャーナに入り、最後は第四禅に入る。

(四)赤遍

赤遍の修行する時、あなたの前方に座っている禅修行者の、身体のどこかの赤色、例えば血液などを照見する。

もし、血液を対象とするならば、あなたは、心臓の周囲、または内部の血液を観じて、血液の赤色を禅修行の目標とし、心中で黙然する「赤、赤」。

血液の形状が消失した時で、かつ、円形の赤色の遍相が出現した時、あなたはそれを、十の方角に拡大する。

その後に、引き続き、それに専注して、順序に従ってジャーナに入り、最後は第四禅に入る。

パーリ聖典によると、仏陀は十遍禅を教えた。

それらは、上述の四種類の色遍以外に、六種類の遍を加えたものである:

地遍、水遍、火遍、風遍、空遍、光明遍

これから私は、これら六種類の、遍の修行の方法を解説する。

(3‐57につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<本雅難陀尊者著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版

中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>