<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
(二)褐遍
褐遍に転じて修行する時、あなたの前方に座っている、禅修行者の頭髪を照見する。
その色彩を禅修行の目標とする。
頭髪の形状が消失した時で、かつ、円形の褐色の遍相が出現した時、あなたはそれを、十の方角に拡大する。
その後に、引き続き、それに専注して、順序に従ってジャーナに入り、最後は第四禅に入る。
(三)黄遍
黄遍の修行する時、あなたの前方に座っている禅修行者の、尿または脂肪を照見する。
その黄色の色彩を禅修行の目標とする。
尿または脂肪の形状が消失した時で、かつ、円形の黄色の遍相が出現した時、あなたはそれを、十の方角に拡大する。
その後に、引き続き、それに専注して、順序に従ってジャーナに入り、最後は第四禅に入る。
(四)赤遍
赤遍の修行する時、あなたの前方に座っている禅修行者の、身体のどこかの赤色、例えば血液などを照見する。
もし、血液を対象とするならば、あなたは、心臓の周囲、または内部の血液を観じて、血液の赤色を禅修行の目標とし、心中で黙然する「赤、赤」。
血液の形状が消失した時で、かつ、円形の赤色の遍相が出現した時、あなたはそれを、十の方角に拡大する。
その後に、引き続き、それに専注して、順序に従ってジャーナに入り、最後は第四禅に入る。
それらは、上述の四種類の色遍以外に、六種類の遍を加えたものである:
地遍、水遍、火遍、風遍、空遍、光明遍。
これから私は、これら六種類の、遍の修行の方法を解説する。
(3‐57につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。
<本雅難陀尊者著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版
中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>