Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『禅修指南』4‐30

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

結論

慈心観、仏随念、不浄観、死随念という、この四種類の修行の法門は、四護衛禅という。

というのも、それらは、禅の修行者を、保護する事が出来るが故に。

《Meghiya Sutta》(増支部・Aṅguttara Nikāya)の中で、以下の様に言う:

「貪欲を取り去る為には、不浄観を修行すべし;

瞋恨を取り去る為には、慈心観を修行すべし;

散乱を取り去る為には、安般念を修行すべし。」

この経典によると、不浄観は、貪欲を取り除く最上の武器である。

もし、(+瞑想の対象を)死体にするならば、それをば、不浄として観察する。

これを、無生命体の不浄観(aviññāṇaka‐asubha)という。

もし、生きている衆生の身体の、32個の部分を対象とし(+て瞑想し)、それをば不浄と観察する場合、《Girimānanda Sutta》》(増支部・Aṅguttara Nikāya)の中で教導される様に、それは、有生命体の不浄観(saviññāṇaka‐asubha)という。

この二種類の不浄観は、みな、貪欲を取り去る為の武器である。

(4‐31につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html

<本雅難陀尊者著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版

中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>