<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
《四界分別観入門》
緬甸パオ(Pa-auk)禅林において指導されているのは、全身の四界を遍照する修習方法である。
それはすなわち、地界の硬さ、粗さ、重さ、柔らかさ、滑らかさ、軽さの六種類の性質;
水界の流動及び粘着という、二種類の性質;
火界の熱さ及び冷たさという、二種類の性質;
風界の、支持及び推進という、二種類の性質を、
識別する事を言う。
《法聚論》(Dhammasaṅgani)の中において記載されているのは、地界の六種類の特徴であり、それらのパーリ語の原文は:
硬さ(kakkalaṁ)、柔らかさ(mudukaṁ)、
滑らかさ(saṇhaṁ)、粗さ(pharusaṁ)、
重さ(garukaṁ)、軽さ(lahukaṁ)である。
流動性は水界の特徴で、粘着(abandhana)または接触(saṅghaṭṭanā)は、すなわち、水界の現起(現象)である。
熱さ(uṇha)及び冷たさ(sīta)は、火界の特徴である。
支持性(vitthambhana)は、風界の特徴であり、推進性(samudīraṇa)はすなわち、風界の作用である。
(5-5につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html
<本雅難陀尊者著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版
中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>