Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『禅修指南』5‐7

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

(三)その後、「粗さ」の識別に進む。舌でもって、歯に触り、舌で歯を摩擦してみる。

または、手の甲でもって、もう一つの手の甲をこする。

この様にすれば、粗さの性質を知る事ができる。

もし、粗さを感じ取る事ができないのであれば、推進(+性)と硬さの識別に戻る。

この様にすれば、粗さと推進と硬さが、共にある事をみることができる。

粗さをみる事ができた時、頭から足裏まで、逐一全身の推進、硬さと粗さを、満足のいくまで遍照する。

(四)次に、全身の「重さ」を識別する。

先に、両手を重ねて(+身体の)真中に置いて、足の上に載せる。そうすれば、上に置かれた手(ママ)に、重いという感覚が生じる。

または、頭を前に垂らして、その重さを体感する。

全身の重さを遍照できる様になるまで、系統的に修習する。

その後に、己自身が満足するまで、全身の推進、硬さ、粗さ及び重さという、四種類の性質に関して、それを逐一識別する

(五)次に全身の「支持(+性)」を遍照する。

先に、背中をリラックスさせて、少しばかり前かがみになる。その後に、身体を真っ直ぐに戻して、それを垂直に保持する。

身体を垂直にさせて、不動にさせる力は、すなわち、支持(+性)である。

頭から足裏まで、全身の支持(+性)を遍照できる様になるまで、継続的に、系統的に修習する。

その後に、全身の推進、硬さ、粗さ、重さ及び支持(+性)を逐一、識別する。

(5‐8につづく)

  <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html

<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版

中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>