<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
(三)その後、「粗さ」の識別に進む。舌でもって、歯に触り、舌で歯を摩擦してみる。
または、手の甲でもって、もう一つの手の甲をこする。
この様にすれば、粗さの性質を知る事ができる。
もし、粗さを感じ取る事ができないのであれば、推進(+性)と硬さの識別に戻る。
この様にすれば、粗さと推進と硬さが、共にある事をみることができる。
粗さをみる事ができた時、頭から足裏まで、逐一全身の推進、硬さと粗さを、満足のいくまで遍照する。
(四)次に、全身の「重さ」を識別する。
先に、両手を重ねて(+身体の)真中に置いて、足の上に載せる。そうすれば、上に置かれた手(ママ)に、重いという感覚が生じる。
または、頭を前に垂らして、その重さを体感する。
全身の重さを遍照できる様になるまで、系統的に修習する。
その後に、己自身が満足するまで、全身の推進、硬さ、粗さ及び重さという、四種類の性質に関して、それを逐一識別する。
(五)次に全身の「支持(+性)」を遍照する。
先に、背中をリラックスさせて、少しばかり前かがみになる。その後に、身体を真っ直ぐに戻して、それを垂直に保持する。
身体を垂直にさせて、不動にさせる力は、すなわち、支持(+性)である。
頭から足裏まで、全身の支持(+性)を遍照できる様になるまで、継続的に、系統的に修習する。
その後に、全身の推進、硬さ、粗さ、重さ及び支持(+性)を逐一、識別する。
(5‐8につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html
<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版
中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>