<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
《諸界のバランス》
この様に修行する時、ある種の禅修行者は、諸界におけるバランスを、失うことがある。
ある種の界が強すぎて(=強く感じ過ぎて)我慢できない程になる。
特に、硬さ、熱さと推進がそうである。
もし、この様な状況が生じたなら、あなたは、注意力を、過剰に強いものとは反対の性質の上に向け、かつ、引き続き定力を育成する(+様努力する)。
この様にすれば、諸界はバランスを取り戻す事ができるが、これが、なぜ、修習の最初に、12種類の性質を学ばねばならないのか、という答えである。
諸界がバランスする時、定力の育成も比較的容易になる。相対的な性質とは:
硬さと柔らかさ;
粗さと滑らかさ;
重さと軽さ;
流動と粘着;
熱さと冷たさ;
支持と推進である。
もし、(+上に表記した)一対の、その中の一個の性質が強すぎる時、相対する性質に注意を向けて、それをバランスさせる。
例えば:流動の性質が強すぎる時、粘着に注意を向ける:
また、支持が強すぎる時、推進に注意を向ける、等である。
(5‐11につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html
<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版
中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>