<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
(18)
食色(āhāra rūpa)
段食(kabalīkāra āhāra)は、食物の中の食素(ojā)である。
一切の色聚の中には、皆、食素色(ojā rūpa)がある。
業生、心生及び時節の色聚でさえも(+それを)含む。
それら食素は、それぞれ、業生食素(kammaja ojā)、心生食素(cittaja ojā)及び、時節食素(utuja ojā)と言う。
禅の修行者が混同するのを避ける為、以下に説明する:
食物が消化された後、その「食素」によって生じる所の、食素八法聚の中の食素のみが、食生食素(āhāraja ojā)である。
言い換えれば、胃の中の、未だ消化していない食物の食素は、なお時節生食素(utuhā ojā)(+のままなの)である。
上の18種類の色法は、また以下の様に言う:
1、「自性色」(sabhāva rūpa)。
というのも、それらは、その一つひとつに自性相、すなわち、硬さ、粗さ等を擁するが故に。
2、「有相色」(salakkhaṇa rūpa)。
というのも、、それらは、一切の名色法における共相を擁しているが故に:
生・滅するが故に「無常」(+という相)であり、生・滅の逼迫を受けるが故に「苦」(+という相)であり、永恒不変の実体を持たないが故に、または、我ではないが故に、「無我」(+という相をもっているの)である。
3、「完成色」(nipphanṇa rūpa)。
というのも、それらは業、または心、または時節、または食を因として生起するが故に。
というのも、それらの強度は、不断に変化しているが故に。すなわち、熱さから冷たさへ、硬さから柔らかさへと。
5、「思惟色」(sammasana rūpa)。
というのも、観禅の目標とするに相応しいが故に。
それらは、無常・苦・無我として、観照する事ができる。
この後に列挙する所の、10種類の色法(19~28)は、
上に述べた18種類の色法とは反対に、それらは:
一、無自性色(asabhāva rūpa);
二、無相色(alakkhaṅa rūpa);
三、非完成色(aniphana rūpa);
五、非思惟色(asammasana rūpa)
である。
(6-7につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html
<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版
中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>