Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『禅修指南』7‐12

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

《食生色の識別》

《清浄道論》の中において、以下の様に言う:

胃の中の物、糞、膿と尿という、四種類の身体部分は、時節生食素八法聚より成っている、と。

業生命根九法聚の、消化の火の力を借りて、胃の中の物の時節生食素は、全身において、多くの代、散布する事のできる色聚・・・すなわち:食生食素八法聚を、生じせしめる事ができる。

一日の内に食した食物は、食生色聚を、七日間の長きにわたって、生じせしめる事ができるが、天界の食物においては、食生色聚を、一か月又は二か月、生じせしめる事ができる。

一日の内に食した食物は、その後の七日の間、業生、心生と時節生色聚の食素を、支えることができる。

あなたは、食事の時に、禅の修習をして、これらの現象を、観察することができる。

先に、口、喉、胃と腸内の食物の四界に注意を払えば、あなたは、そこにある色聚を見ることができる。

次に、それらの色聚の食素が、業生の消化の火の支援の下、全身に散布する所の、食生色聚を生じせしめるのを識別する。

また、あなたは食事の後に、これらの現象を観察する事もできる。

順序よく定力を育成した後、あなたは、胃または腸の中の、今食べたばかりの、食物の四界を観察する。

そして、食物の中の色聚の食素が、業生の消化の火の力を借りて、全身に散布する所の食生色聚を生じせしめるのを見る。

その後に、あなたは、これらの非明浄色聚の中の、八種類の色法を識別しなければならない。

その中の食素の名を、食生食素と言う。

比較的先に生起した所の食生食素が、比較的後に生起した所の、食生食素の支援が得られた場合、それは、多くの代、または何代かの、新しい色聚を、生じせしめる事ができる。

これは、当該の食物の品質と、消化の火の能力(+程度)による。

次に、目の中に散布された、食生色聚を識別する。

その中の食生食素は、眼十法聚の中の、業生食素に出会う時、通常、それは後者を支援して、4または、5代の食生色聚を生じせしめる事ができる。

最終的に、何代の色聚を生じせしめる事ができるのかは、業生食素と食生食素の、強度による。

あなたは、身十法聚、性根十法聚などの、その他の業生色聚の中の食素もまた、観察しなければならない。

それが如何にして、食生食素の支援の下、4または 5代の食生色聚を生じせしめるのかを、見るのである。

一粒毎の、心生色聚の中には、みな、食素が存在している。

心生食素は、食生食素の支援の下、それは 2または 3代の食生色聚を生じせしめる事ができる。

 一粒毎の、時節生色聚の中には、みな、食素が存在している。

この時節生食素は、食生食素の支援の下、それは 10まから 12代の、食生色聚を生じせしめる事ができる。

時節と食素は、皆、住時においてのみ、新しい色聚を生じせしめる事ができる。

色聚が生じる時、どれが何代であろうとも、最後の一代の中の、時節と食素は、新しい時節生色聚と食生色聚を、生じせしめる事はできない。

あなたは細心に、これらの説明を閲読し(表を参考にして~訳者注)、よき師の指導の下、正確に、系統的に、禅の修行を実践しなければならない。

この様にすれば、あなたは業、心、時節と食という、四個の原因によって生じる所の、色聚を識別する事に、熟練するであろう。

目の中の色法を識別するのと同じ様に、あなたは、その他の五処門、及び42の身体部分の、すべての色法を、識別しなければならない。

訳者注~原文P84~88までの各表は、当ブログでは作成できない為、割愛します。

(7‐13につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html

<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda>著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版  中国語→日本語翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>y