Sayalay's Dhamma book

テーラワーダ系仏教書の翻訳は2019年夏を持ちまして終了致しました。これまでに翻訳しました内、23冊は<菩提樹文庫>にてPDF版を読むことが出来ます。今後、翻訳文を掲載する予定はありませんが、偶には<般若の独り言>にて日常の心模様を独白します。学問的な議論ではなく、ただの雑談、独り言です、お楽しみ頂ければ幸いです。2018年5月25日クムダ・セヤドーより初心者瞑想指導の許可を得ました。 初心者の疑問にはコメント欄にて対応します。

翻訳『禅修指南』8-22

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

所縁密集は、観禅の修習をする時に初めて、看破する事の出来る、名密集である。

観禅における、名法は二種類ある:

1、観照される名法。

2、智を導き手として、正に観の修習をしている最中の名法。

名法の観の修習にも相続、構成、および作用という三種類の密集があるが、しかし、それら三者は、一個の名称しかない。

すなわち:所縁密集である。

あなたは、観照における名法及び観の修習における名法の二者の相続密集、構成密集、及び作用密集を看破する必要がある。

その理由はすなわち《清浄道論》(第20章)に言う様に

:ñātañca ñāṇañca ubhopi vipassati.

ーー「彼は所知と智の二者を観照する」 

であるが故に。

七非色観法(arūpasattaka)の修習をする時、及び、壊滅随観智等の、比較的高度なレベルの、観禅の段階において、あなたは「所知」(ñāta)と「智」(ñāṇa)の二者を、観照しなければならない。

所知とは、苦諦に属する所の五蘊と、集諦に属する所の、12縁起支の事である;

智とはすなわち、観智を導き手とする、観の修習における名法である。

凡夫と有学聖者(sekha puggala)に関しては、観智を導き手とする観の修習の名法は、意門大善速行心路過程

(manodvārika mahā kusala javana vīthi)である。

それは、12個の名法を含む所の、一個の意門転向と、その一つひとつにおいて、34または、32個の名法を有する、七個の速行である。

未だ観禅が成熟していない段階において、彼所縁は生起する可能性があるが、しかし、壊滅随観智等の強力な観智(balava ñāṇa)の段階においてであれば、彼所縁は生起しない。

色法と名法を識別して、色密集を看破できて初めて、究極智(parmattha ñāṇa)を証得する事ができる;

無我智を証得して初めて、道智(magga ñāṇa)及び果智(phala ñāṇa)を、証得する事ができる。

《清浄道論》の中において、名前を、所知及び智と呼ばれる所の、行法の三相を、観想する事が出来て初めて、また、無常随観智、苦随観智と無我随観智の三者が完全に成熟して初めて、道智を証得する事が出来る、と言う。

《迷惑氷消》及び《清浄道論》では、以下の様に言う

Nānādhātuyo vinibbhujitvā、

ghanavinibbhoge kate 

anatta‐lakkhaṇaṁ

yāthāvasarasato upaṭṭhāti.

ーー「諸々の界を分別する事を通して、『密集を分解した』(ghanavinibbhoga)、無我相(anattalakkhaṇa)はそれに依って、その真実なる本性が顕現する。」

諸々の密集を看破して後、初めて、無我智を証得する事ができるが故に、あなたは更に一歩進んで、色法と名法の相(lakkhaṇa)、作用(rasa)、現起(現象)(paccupaṭṭhāna)と近因(padaṭṭhāna)を識別しなければならない。

( 8-23につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html

<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版  中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>