<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
6、嫉妬(issā saṁyojana):
たとえば:
嫉妬の心でもって、以下の様に思う:
「私以外に、この色所縁(=物質)を、取得する事のできる者はいない。そうであれば、どれほど良いであろうか」
この様な時、19、または 21個の瞋嫉グループ(dosa‐issā group)名法の速行が、生起する。
7、慳結(maccariya saṁyojana):
己自身が獲得した色所縁を、他人と分け与え、享受したいと思わない。
この様に、吝嗇的に事を行う時、19または 21個の瞋慳グループ(dosa‐macchariya group)名法の速行が、生起する。
8a、後悔(kukkucca 悪作):
間違った事をなしたと後悔する。
例えば、他人の衣服を汚したとか;
または、善い事をしなかったと後悔する。
例えば、花の盛りの時に、仏(この二者は、共に色彩と関係がある)に、花を捧げなかったと、後悔する等。
この時には、19 または 21個の瞋悪作グループ名法の速行が生起する。
8b、掉挙(uddhacca):
色所縁を目標に取る時、もし、心が散乱するならば、すなわち、掉挙である。
この様な時、16個の掉挙グループ名法の速行が生起する。
9、疑結(vicikicchā saṁyojana):
色所縁を、有情(satta)であるか、我(atta)であるか、有情の実質または、我の実質について、懐疑する事。
16個の疑グループ(vicikiccā group)名法の速行が、生起する。
10、無明結(avijjā saṁyojana):
Sabbeheva sahajāta aññāṇavasena avijjāsaṁyojanaṁ uppajjati.
上に述べた結が生じる度に、無明結も又、生起する《中部・中50經篇》。
この 10種類の結は、単独に生起する事はない。
必ず、相応する心と心所と共に生起する。
これらの名法は「心の定法」(citta niyāma)に従って、心路過程の中において、生起する。
故に、これらの名法を識別する時、必ずそれらの密集を看破し、究極名法を、知見しなければならない。
(8-45につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html
<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版 中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>