Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『禅修指南』8-54

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

《行住坐臥の中の色法の識別》

行住坐臥と行動明覚の修習をする時、必ず、二種類の色法を了解し、識別しなければならない。

すなわち:

(1)主要な色法(padhāna);

(2)主要でない色法(appadhāna)。

(1)主要な色法:

または「主動的な色法」とも言う。身表が擁する所の、二種類の心生色法の中に存在している。すなわち:「身表九法聚」(kāyaviññatti navaka kalāpa)及び、「身表色軽快性12法聚」(kāyaviññatti lahutādidvādasaka kalāpa) である。

これらの色法の中において、風界(vāyo dhātu)の力が、最も強い。

実際、色法を帯動(=帯同して動かす事、以下同様)(身体をして歩かしめる)のは、真実に帯動しているのではなく、ただ、不断に、新しい場所において、生起しているだけであるが、それが帯同している様に(+見えるのである)。

その原因・理由は、真実究極法は、ある個所から、ある個所へと移動する本性を持っておらず、必ずや、生起した場所において、即刻壊滅しているのである。

それらを生起せしめる因が、未だ断たれていないが故に、新しい色法は、相次いで、新しい場所において生起する(前の、古い場所で生起しない)。

斯くの如くに、新しい場所において、相次いで、生起するのは、色法の力であり、その中においては、風界の力が最も強い。

(8-55につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijubunko.sakura.ne.jp/index.html

<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版  中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>