Sayalay's Dhamma book

テーラワーダ系仏教書の翻訳は2019年夏を持ちまして終了致しました。これまでに翻訳しました内、23冊は<菩提樹文庫>にてPDF版を読むことが出来ます。今後、翻訳文を掲載する予定はありませんが、偶には<般若の独り言>にて日常の心模様を独白します。学問的な議論ではなく、ただの雑談、独り言です、お楽しみ頂ければ幸いです。2018年5月25日クムダ・セヤドーより初心者瞑想指導の許可を得ました。 初心者の疑問にはコメント欄にて対応します。

翻訳『禅修指南』9-4(170/520)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

《随覚知と通達知》

Ananubodhāti ñātapariññāvasena 

ananubujjhanā appaṭivedhāti 

tīraṇappahāna pariññāvasena 

apaṭivijjhana.(《長部註》)

疏鈔の説明によると:

anuanubujjhanaṭṭhena anūbodho、

(一)名色分別智によって、識別しなければならない名色法。

及び

(二)縁摂受智によって、識別しなければならない因果関係。

という、この二者の作用は、それらを、一度だけ識知すれば成就する、というものではない。

それらを、何度も繰り返し識知して、初めて成就する事ができる。

故に、名色分別智と縁摂受智は、随覚智である、と言える。

随覚智によって、明確になったものは、随覚知である。

これは所知遍知である。

度遍知と断遍知でもって、(+識知したならば)、通達知と言う。

観智は、間接的には、断遍知と呼ばれる。

断遍知(+こそ)は、真正なる聖道の名称である。

故に、度遍知と断遍知は、徹底的に、名を苦諦と言う所の名色法、及び名を集諦と言う所の、12縁起を了知し、道果を証悟したならば、それは通達知である。

この二智は、すなわち、

(一)己自ら徹底的に、過去、現在と未来の、三時の中の、12縁起支を了知する事、たとえば、これは無明、これは行、等などである。

また

(二)己自ら徹底的に、それらの因果関係を了知する事。たとえば、行が生起するのは、無明が原因であるなど、これは随覚知である。

己自ら、徹底的に、12縁起支の無常相、苦相と無我相を了知して、道果を証悟したならば、それは通達知である。

もし、人が、随覚知と通達知でもって、12因縁を如実に知見する事ができないのであれば、彼は、生死輪廻から、解脱する事はできない。

唯一、己自ら、それらを知見した後初めて、彼は生死輪廻を、解脱する事ができるのである。

(9-5につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijubunko.sakura.ne.jp/index.html

<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版  中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>