Sayalay's Dhamma book

テーラワーダ系仏教書の翻訳は2019年夏を持ちまして終了致しました。これまでに翻訳しました内、23冊は<菩提樹文庫>にてPDF版を読むことが出来ます。今後、翻訳文を掲載する予定はありませんが、偶には<般若の独り言>にて日常の心模様を独白します。学問的な議論ではなく、ただの雑談、独り言です、お楽しみ頂ければ幸いです。2018年5月25日クムダ・セヤドーより初心者瞑想指導の許可を得ました。 初心者の疑問にはコメント欄にて対応します。

翻訳『禅修指南』9-19(185/520)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

もし、禅修行者が、臨終の名色法を識別する事が出来たならば、それはすなわち、非常に確実に、この三種類の目標の内の一つ(すなわち、業、または業相、または趣相)を見つけた、と言える。

このレベルになれば、(+修行において)困難な事は、なくなる。

当該の目標が、出現するという事は、その業力が、果報を齎したのが、原因である。

故に、もし、その目標を探し出す事が出来たならば、すなわち、必ずや、彼は、今世に属する所の、果報蘊(vipāka khanda、結生五蘊など)の因である所の、行と業を、見つける事ができるのであって、次に、当該の行と業に囲まれた、無明、愛、取、行を識別する。

智でもって、過去を審察している時、もし、禅修行者が、臨終の名色法を探し出すことが出来ず、ただ一体の死体の色相を、見るだけであるならば、その時は、死体の四界を、識別する。

彼は、(+死体は実は)色聚でしかない事を見るであろう。

次に、これらの色聚の中の色法を、識別する。

彼は多数の、時節生食素八法聚の中の八種類の色法しかない(+状況)を、見るであろう。

上の段で「多数の」と述べたが、というのも、禅修行者は時には、当該の死体の中に、生きた蛆虫の色聚を見る事がある。その為、(+修行者は)明浄色聚、及び非明浄色聚が、混在して出現する死体を、見るのである。

しかしながら、死体自体は、唯一、非明浄色聚の時節生色しか、存在しない。

当該の死体の色法を識別した後、次には、臨終の時に生起した名色法をみる為に、更に遠くの過去に遡る。

もし、臨終の時の名色法を識別する事ができたならば、その時に生起した所の、臨終速行心の目標を識別する。

もし、成功しないならば、臨終の時の心所依処を探し出す。その後に、心所依処に依存して生起する所の、有分透明界(意門)を識別する。

その後に、意門の前と後に遡って、識別する。

臨終の時の意門を識別できて初めて、禅修行者は臨終速行心の目標(すなわち、業、または業相、または趣相)を見つけ出して、識別する事ができる。

パオ森林僧院の道場で縁起の修習をした禅修行者に関する統計によると、多くは、業または業相が出現し、趣相が出現する禅修行者は、非常に少ない。

もし、当該の目標が業である場合で、かつ、禅修行者が再度、もう一度、その業を造したのならば(《アビダンマッタサンガハ》の中において、言及されている所の、abhinavakaraṇavasena、その意味は、再度、再び造した)、禅修行者は、更に一歩進んで、真正に、その善業を造した時に生起した所の、名色法を識別しなければならない。

識別の方法は以下の通り:

先に、この善業を造した時の色相の四界を識別する。もし、色聚が見えたならば、究極法を証得できるまで、それらを識別する。

特に、心臓の中の、54種類の色法を識別するのを主とする。

その後に、心所依処の意門を識別する。

その後に、意門において生起する所の名法(すなわち、あの善業を造した時に生起した名法)を識別する。

智でもって、正確に、造したのは、どの様な善業であるのか、及び生起したのは、どの様な善心(すなわち、意門速行心路過程)であるのかを、識別する。

もし、繰り返し、前へ、また後ろへと識別する時、禅修行者は、当時において生起した所の、善速行心路過程、及び、どの様な因の無明、愛、取でもって、その様な善業を造したのかを、見つけ出す事ができる。

言い換えれば、禅修行者は無明、愛、取、行に囲まれた善行と業を見つけ出す事ができる。

註:人間としての生を齎す事の出来る行と業は、必ず、善行と業であるが故に、ここにおいては、善行と業に言及した。

(9-20につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijubunko.sakura.ne.jp/index.html

<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版  中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>