<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
《業輪転の内容》
食物を仏塔(=仏陀)に布施する時:
1、生起する善速行心路過程(kusala javana vīthi)は、受者(すなわち、仏陀)を所縁とする。
2、生起する善速行心路過程は、施物(=食物)を所縁とする。
3、その後に生起する善思(kusala cetanā=kusala javana vīthi)は、直前の布施をした時の善思を所縁とする。
食物を布施する時に生起するのは、どの様な善速行心路過程なのであるか、を正確に識別する。
もし、それらの善速行に楽受があり、また、智相応(ñāṇa sampayutta)がある時、それらの名法(心と心所)は、34個になる。
これらは信慧グループに属する。
心路過程(vīthi)に基づいて、それらは、以下の様に出現する:
意門転向、七個の速行心、彼所縁(二個)は、生起したりしなかったりする。
1、意門転向の中には、12個の名法(1心11心所)2、一つひとつの速行の中には、34個の名法(1心33心所)
3、一つひとつの彼所縁の中には、34個の名法(1心33心所)。
これらの名法は四個の名蘊である。意門の中の色法は色蘊である。
故に以下の様になる:
1、意門転向の時、五蘊がある。
2、一つひとつの速行心には五蘊がある。
3、一つひとつの彼所縁には五蘊がある。
これらの五蘊を識知し、識別し、分別する智は、名色分別智である。
これらの煩悩輪転五蘊及び業輪転五蘊は、今世において、比丘として生まれた果報五蘊の因である。
業を造した(願望の如くに、比丘の五蘊、または名色が生起する)時に生起する、一つひとつの速行心の中には、34個の名法があり、これは行と呼ばれる。
それはすなわち、未来世を引き起こす為に「尽力」するのである。
これらの行法が無常法である為、それらは生起した後、即、壊滅する。
しかしながら、果報蘊と異なっている点は、それらは、名色流の中において、何等の業力も残さないのである。
それらは、ただ、未来の五蘊を引き起こす業力を、名色流の中に残して後、ようやく、壊滅する。
上に述べた例では、その未来の五蘊は、涅槃を証悟する事のできる、比丘の生命である。この業力がすなわち、業である。
(9-22につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijubunko.sakura.ne.jp/index.html
<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版 中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>