Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『禅修指南』9-41

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

《色所縁グループ:受領五蘊

1、色蘊は意門の中の依処色(54)と、色所縁である。

2、受蘊は受領(11)名法の中の受。

3、想蘊は、受領(11)名法の中の想。

4、行蘊は受領(11)名法の中の思(一番目の説明方法)、またはその他の8個の心所(二番目の説明方法)。

5、識蘊は受領(11)名法の中の識。

受領色蘊と五門転向色蘊の識別方法は、同じである。

受領受蘊

五個の過去因:

1、無明(20)は因、受領受蘊は果。

2、愛(20)は因、受領受蘊は果。

3、取(20)は因、受領受蘊は果。

4、行(34)は因、受領受蘊は果。

5、業(34)の業力は因、受領受蘊は果。

三個の現在因:

6、依処(意門の中の54色法)は因、受領受蘊は果。

7、目標(色所縁)は因、受領受蘊は果。

a.眼触(8)名法は因、受領受蘊は果。

b.受領意触(11-受=10)は因、受領受蘊は果。

受領想蘊

第(1)から(8a)までは、受領受蘊の因と同じ。

8.b. 受領意触(11-想=10)は因、受領受蘊は果。

受領行蘊(思:一番目の説明方法)

第(1)から(8a)までは、受領受蘊の因と同じ。

8.b. 受領意触(11-思=10)は因、受領受蘊は果。

受領行蘊(八名法:二番目の説明方法)

第(1)から(8a)までは、受領受蘊の因と同じ。

8.b. その他の三名蘊は因、受領行蘊は果。

受領識蘊

第(1)から(5)までは、受領受蘊の因と同じ。

6、眼触(8)名法は因、受領識蘊は果。

7、受領名色は因、受領識蘊は果。

「名」は、受領識(ママ)相応の10個の心所、「色」は依処色(54)と色所縁。

《色所縁グループ:推度五蘊

1、色蘊は意門の中の依処色(54)と色所縁。

2、受蘊は推度(12)名法の中の受。

3、想蘊は推度(12)名法の中の想。

4、行蘊は推度(12)名法の中の思(第一番目の説明方法)、または、その他の9個の心所(二番目の説明方法)。

5、識蘊は推度(12)名法の中の識。

註:もし、推度が喜俱ならば12の名法がある。しかし、もし、捨俱であるならば、11名法になる。喜が含まれないが故に。

もし、速行の中に喜があるならば、推度の中にも喜は存在する。

五門転向色蘊の識別方法に基づいて、推度色蘊を識別する。

推度受蘊:

五個の過去因:

1、無明(20)は因、推度受蘊は果。

2、愛(20)は因、推度受蘊は果。

3、取(20)は因、推度受蘊は果。

4、行(34)は因、推度受蘊は果。

5、業(34)の業力は因、推度受蘊は果。

三個の現在因:

6、依処(意門の中の54色法)は因、推度受蘊は果。

7、目標(色所縁)は因、推度受蘊は果。

a.眼触(8)名法は因、推度受蘊は果。

b.受領意触(11)は因、推度受蘊は果。

c. 推度意触(12-受=11)は因、推度受蘊は果。

または推度意触(11-受=10)は因。推度受蘊は果。

推度想蘊

第(1)から(8b)までは、推度受蘊の因と同じ。

8.c. 推度意触(12-想=11)は因、推度受蘊は果。

または、推度意触(11-想=10)は因。推度想蘊は果。

 推度行蘊(9または8名法:二番目の説明方法)

第(1)から(8b)までは、推度受蘊の因と同じ。

8.c. その他の三名蘊は因、推度行蘊は果。

推度識蘊

第(1)から(5)、(8a)から(8b)までは、推度受蘊の因と同じ。

8、c. 推度名色は因、推度識蘊は果。

「名」11個(喜俱)または10(捨俱)相応の心所;

「色」は依処色(54)と色所縁。

(9-42につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijubunko.sakura.ne.jp/index.html

<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版  中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>