Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『禅修指南』9-47

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

《色所縁を目標に取る意門心路過程》

ここまでにおいて、已に、善速行眼門心路過程の中の、一つひとつの心識刹那五蘊の識別方法を、解説した。

禅修行者は、この方法に基づいて、その他の善グループ名法を識別するよう、理解し、実践しなければならない。

次に、眼門心路過程の後に生起する所の、有分心に沿って、その後に、同一の色所縁を目標に取る所の、意門心路過程が生起する。

ここにおいて、前に述べた有分五蘊の識別方法に基づいて、有分五蘊を識別する(+方法を説明する)。

下の文は、意門転向受蘊と速行受蘊だけ(+を取り上げて)説明し、その例とする。

意門転向受蘊:

1、依処(意門の中の54色)は因、意門転向受蘊は果。

2、目標(色所縁)は因、意門転向受蘊は果。

3、a.眼触(8)は因、意門転向受蘊は果。

b.有分意触(34)は因、意門転向受蘊は果。

c.意門転向意触(12-受=11)は因、意門転向受蘊は果。

第一速行受蘊:

1、依処(意門の中の54色)は因、第一速行受蘊は果。

2、目標(色所縁)は因、第一速行受蘊は果。

3、a.眼触(8)は因、第一速行受蘊は果。

b.有分意触(34)は因、第一速行受蘊は果。

c.第一速行意触(34-受=33)は因、第一速行受蘊は果。

4、如理作意(確定=12)は因、第一速行受蘊は果。

第二速行受蘊:

1、依処(意門の中の54色)は因、第二速行受蘊は果。

2、目標(色所縁)は因、第二速行受蘊は果。

3、a.眼触(8)は因、第二速行受蘊は果。

b.有分意触(34)は因、第二速行受蘊は果。

c.第一速行意触(34)は因、第二速行受蘊は果。

d.第二速行意触(34-受=33)は因、第二速行心受蘊は果。

4、如理作意(確定=12)は因、第二速行受蘊は果。

注意:この方法に基づいて、その他の名蘊、速行(第三から第七)と彼所縁を識別する。

禅修行者は、これらを調整する必要性を理解しながら、練習する事。

(9-48につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijubunko.sakura.ne.jp/index.html

<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版  中国語→日本語翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>