Sayalay's Dhamma book

テーラワーダ系仏教書の翻訳は2019年夏を持ちまして終了致しました。これまでに翻訳しました内、23冊は<菩提樹文庫>にてPDF版を読むことが出来ます。今後、翻訳文を掲載する予定はありませんが、偶には<般若の独り言>にて日常の心模様を独白します。学問的な議論ではなく、ただの雑談、独り言です、お楽しみ頂ければ幸いです。2018年5月25日クムダ・セヤドーより初心者瞑想指導の許可を得ました。 初心者の疑問にはコメント欄にて対応します。

翻訳『禅修指南』9-50(240/520)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

《声(=音、以下同様)

所縁グループ》

声所縁グループ:五門転向受蘊

1、依処(意門の中の54種類の色法)は因、五門転向受蘊は果。

2、目標(声所縁)は因、五門転向受蘊は果。

3、a.有分意触(34)は因、五門転向受蘊は果。

b.五門転向意触(11-受=10)は因、五門転向受蘊は果。

ここにおいて、禅修行者はすでに、その他の名蘊の識別方法を理解したと思われる。ここに列挙したのは。ある種の心識刹那の中の、一、または二個の蘊に関する説明である。

しかしながら、実際の修行の折には、一つひとつの心識刹那の中のすべての五蘊を識別しなければならない。

声所縁グループ:耳識受蘊

五個の過去因:

1、無明(20)は因、耳識受蘊は果。

2、愛(20)は因、耳識受蘊は果。

3、取(20)は因、耳識受蘊は果。

4、行(34)は因、耳識受蘊は果。

5、業(34)の業力は因、耳識受蘊は果。

五個の現在因:

6、依処(耳門の中の54色)は因、耳識受蘊は果。

7、目標(声所縁)は因、耳識受蘊は果。

8、触(8-受=7)は因、耳識受蘊は果。

9、虚空(ākāsa)は因、耳識受蘊は果。

10、作意(五門転向=11)は因、耳識受蘊は果。

声所縁グループ:受領受蘊

(五個の過去因は上に述べたのと同じ)

三個の現在因:

6、依処(意門の中の54色)は因、受領受蘊は果。

7、目標(声所縁)は因、受領受蘊は果。

8、a.耳触(8)は因、受領受蘊は果。

b.受領意触(11-受=10)は因、受領受蘊は果。

 

声所縁グループ:受領行蘊(二番目の説明方法)

(五個の過去蘊は上に述べたのと同じ)

三個の現在因:

6、依処(意門の中の54色)は因、受領行蘊は果。

7、目標(声所縁)は因、受領行蘊は果。

8、

a.耳触(8)は因、受領行蘊は果。

b.その他の三名蘊は因、受領行蘊は果。

声所縁グループ:受領識蘊

(五個の過去因は上に述べたのと同じ)

二個の現在因:

6、耳触(8)は因、受領識蘊は果。

7、受領名色は因、受領識蘊は果。

「名」は10相応心所、「色」は54種類の依処色と声所縁。

声所縁グループ:推度受蘊

(五個の過去因は上に述べたのと同じ)

三個の現在因:

6、依処(意門の中の54色)は因、推度受蘊は果。

7、目標(声所縁)は因、推度受蘊は果。

8、a.耳触(8)は因、推度受蘊は果。

b.受領意触(11)は因、推度受蘊は果。

c.推度意触(12-受=11)は因、推度受蘊は果。

禅修行者の便の為に、上において、些かの例を列挙した。

ここにおいて、禅修行者は声所縁の識別方法を理解しなければならない。

《香所縁グループ》

香所縁グループ:五門転向受蘊

1、依処(意門の中の54種類の色法)は因、五門転向受蘊は果。

2、目標(香所縁)は因、五門転向受蘊は果。

3、a.有分意触(34)は因、五門転向受蘊は果。

b.五門転向意触(11-受=10)は因、五門転向受蘊は果。

香所縁グループ:鼻識受蘊

(五個の過去因は上に述べたのと同じ)

五個の現在因:

 6、依処(鼻の中の54色)は因、鼻識受蘊は果。

7、目標(香所縁)は因、鼻識受蘊は果。

8、鼻触(8-受=7)は因、鼻識受蘊は果。

9、風界(Vāyo dhātu)は因、鼻識受蘊は果。

10.作意(五門転向=11)は因、鼻識受蘊は果。

 

香所縁グループ:受領受蘊

(五個の過去因は上に述べたのと同じ)

三個の現在因:

6、依処(意門の中の54色)は因、受領受蘊は果。

7、目標(香所縁)は因、受領受蘊は果。

8、a.鼻触(8)は因、推度受蘊は果。

b.受領意触(11ー受=10)は因、受領受蘊は果。

香所縁グループ:推度受蘊

(五個の過去因は上に述べたのと同じ)

三個の現在因:

1、依処(意門の中の54色)は因、推度受蘊は果。

2、目標(香所縁)は因、推度受蘊は果。

3、a.鼻触(8)は因、推度受蘊は果。

b.受領意触(11)は因、推度受領は果。

c.推度意触(12-受=11)は因、推度受蘊は果。

要点:鼻識、受領、推度等の識蘊の現在因の中の、「名色」の「名」は、識と相応する心所であり、「色」は依処色と香所縁である。その他のグループの中の「名色」もまた、この様に類推する事。

(9-51につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijubunko.sakura.ne.jp/index.html

<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版  中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>