Sayalay's Dhamma book

中国語で書かれた仏教書(主にテラワーダ、南伝仏教系)を日本語に翻訳して公開。たまには<般若の独り言>にて日常の心模様を独白します。                    2018年5月25日クムダ・セヤドーより初心者瞑想指導の許可を得る。 コメント欄はどなたも利用OKですが、リトリートに入っている時は回答致しません。

翻訳『禅修指南』12-1(333/520)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

第11章:相、作用、現起(現象)、近因 

Lakkhaṇa Rassa paccupaṭṭhāna Padaṭṭhāna

以下において、一つひとつの究極法の、各々の相などを解説する。

☆相(lakkhaṇa、特徴の事):それが持つ特徴。

☆作用(rasa、味とも言う):それが執行する所の任務(kicca)または獲得した所の成就(sampatti)。

☆現起(現象)(paccupaṭṭhāna):それが、(禅修行者の)体験に呈する所の方式。

☆近因(padaṭṭhāna、また足処とも):それが直接依存する所の近縁。

色蘊品:28色

(一)地界(paṭhāvī dhātu)

相:硬い、非常に硬い。

作用:同一の粒の色聚の中のその他の色法を支える。

現起(現象):受け入れる:たとえば、同一の粒の色聚の中のその他の色法は、この上において住む。

近因:その他の三界。

水界(āpo dhātu)

相:流動。

作用:その他の俱生色法の増大。

現起(現象):同一の粒の色聚の中の諸色を粘着する。

近因:その他の三界。

(三)火界(tejo dhātu)

相:熱さまたは冷たさ。

作用:同一の粒の色聚の中の色法を成熟させる。

現起(現象):同一の粒の色聚の中の色法を柔軟にする。

近因:その他の三界。

(四)風界(vāyo dhātu)

相:支持(支える)、硬さを齎す。

作用:押す。移動させる。

現起(現象):俱生色法をある場所から別の場所に帯同する。

近因:その他の三界。

(五)眼浄色(cakkhu pasāda)

相:1、色所縁が衝撃せしめる様に、準備する所の四大種の浄。

2、色愛(rūpa taṇhā、色所縁を見たいと思う)を因と縁とした業生四大種の浄。

作用:心路過程を牽引して色所縁に至らしめる。

現起(現象):眼識の依処。

近因:色愛を因と縁にした業生四大種、すなわち、同一の粒の色聚の中の四大。

(六)耳浄色(sota pasāda)

相:

1、声所縁が衝撃せしめる様に準備する所の四大種の浄。

2、声愛(sadda taṇhā、声所縁を聞きたいと思う)を因と縁とした業生四大種の浄。

作用:心路過程を牽引して声所縁に至らしめる。

現起(現象):耳識の依処。

近因:声愛を因と縁にした業生四大種、すなわち、同一の粒の色聚の中の四大。

(七)鼻浄色(ghāna pasāda)

相:

1、香所縁が衝撃せしめる様に準備する所の四大種の浄。

2、香愛(ghanda taṇhā、香所縁を嗅ぎたいと思う)を因と縁とした業生四大種の浄。

作用:心路過程を牽引して香所縁に至らしめる。

現起(現象):鼻識の依処。

近因:香愛を因と縁にした業生四大種、すなわち、同一の粒の色聚の中の四大。

(八)舌浄色(jivhā pasāda)

相:

1、味所縁が衝撃せしめる様に準備する所の四大種の浄。

2、味愛(rūpa taṇhā、味所縁を味わいたいと思う)を因と縁とした業生四大種の浄。

作用:心路過程を牽引して味所縁に至らしめる。

現起(現象):舌識の依処。

近因:味愛を因と縁にした業生四大種、すなわち、同一の粒の色聚の中の四大。

(九)身浄色(kāya pasāda)

相:

1、触所縁が衝撃する様に準備する所の四大種の浄。

2、触愛(phoṭṭhabba taṇhā、触所縁に触れたいと思う)を因と縁とした業生四大種の浄。

作用:心路過程を牽引して触所縁に至らしめる。

現起(現象):身識の依処。

近因:触愛を因と縁にした業生四大種、すなわち、同一の粒の色聚の中の四大。

(十)色所縁(rūparammaṇa)

相:眼浄色を衝撃する。

作用

1、眼識の目標である:所縁縁力(ārmmaṇa paccayā satti)によって、眼識(功用の作用、kicca paccaya satti)を支える。

2、眼識を支える所縁縁力(成就の作用、sampatti rasa)を具備する。

現起(現象):眼識の境。

近因:同一の粒の色聚の中の(それが依存する所の)四大。

(11)声所縁

相:耳浄色を衝撃する。

作用

1、耳識の目標である:所縁縁力によって、耳識(功用の作用)を支える。

2、耳識を支える所縁縁力(成就の作用)を具備する。

現起(現象):耳識の境。

近因:同一の粒の色聚の中の(それが依存する所の)四大。

(12)香所縁(gandhārammaṇa)

相:鼻浄色を衝撃する。

作用

1、鼻識の目標である:所縁縁力によって、鼻識(功用の作用)を支える。

2、鼻識を支える所縁縁力(成就の作用)を具備する。

現起(現象):鼻識の境。

近因:同一の粒の色聚の中の(それが依存する所の)四大。

 (13)味所縁

相:舌浄色を衝撃する。

作用

1、舌識の目標である:所縁縁力によって、舌識(功用の作用)を支える。

2、舌識を支える所縁縁力(成就の作用)を具備する。

近因:同一の粒の色聚の中の(それが依存する所の)四大種。

(12-2につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijubunko.sakura.ne.jp/index.html

<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版  中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>