Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」6‐8

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

性根色(bhāva rūpa):性根十法聚は、非明浄色聚であり、六処すべての中において、見つける事ができる。

明浄色聚と非明浄色聚内の命根を識別した後、あなたは命根の存在する非明浄色聚の内において、性根色を観察しなければならない。

もし、性根色が存在するならば、それは性根十法聚であり、命根九法聚ではありえない。

男性には男根色のみが存在し、女性には女根色のみが存在する。

男根色は、我々をして「この人は男性である」という素質を知らしめるもので、女根色は、我々をして「この人は女性である」という素質を知らしめるものである。

あなたが性根色を識別できた時、次には引き続き、眼、耳、鼻、舌、身体及び心所依処という、全身の六処門の中の性根色を、逐一、識別する。

心色(hadayarūpa、または心所依処色と呼ぶ):

これは有分(または意界manodhātu、または意門 manodvāraと呼ぶ)と意識界(mano‐viññāṇadhātu)を支える色法である。

眼、耳、鼻、舌、身の五識以外の、その他の心は、意識界の内に含まれる。

心色は意界と意識界が依存する所の色法であり、その特徴は、それらが依存する所の色法である。

心色を識別する時、先に、有分に専注し、その後に、有分と意識界を支える色聚を識別する。

あなたは有分の下方において、これらの色聚を見つける事ができる。

それらは、非明浄色聚であり、その中の心色は意界及び意識界の支えである。

もし、この様にしても、心色を識別することができないのであれば、あなたは一本の指を曲げてみれば、指を曲げたいと思う心が、有分の中において生起するのを見ることができる。

その後に、それらの心は、どの様な色法に依存して生起するのかを観察する。当該の色法はまさに、心色十法聚の中に存在する所の、心色なのである。

(6-9につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijubunko.sakura.ne.jp/index.html

  <中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>