Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

謎の人物~Paññādhika Sayalay-6

高校生の時、日本の仏教界の、あまりに軟弱な有様に絶望し、大学生の頃、少し政治活動に首を突っ込みました。

勿論、台湾籍の在日外国人ですから、公に政治活動をするのは気が引けましたから、まぁ、ちょっとした集会に顔を出すくらいですが・・・そうそう、ちょうど成田国際空港建設の為の、土地強制収容に反対して、農民が立ちあがった頃で、農繁期に援農に行ったことがあります(昔の田植え作業、手仕事の過酷な事~3日でダウンしました~笑)。

しかし、政治活動を通して(左翼活動家の言動の観察を通して)、政治は人を幸せにしない、という事にも気が付きました。

本当に心底の慈悲でもって、政治を担おうという人は少なく、たとえそうであっても、カリスマの指導する一国の栄華は、一時的なものであって、それは決して永続しない上に、そもそも、仏教で言う所の個人の心の解放・解脱と、国家の繁栄は、直接的には、関係がないからです。

政治で人は、幸せになれない・・・こうして、私は、2年間の<道草>を終わらせて、また仏教への学びを、再開しました。

この時、日本の仏教界に絶望していましたから、

「そうだ!仏教の原点を尋ねて、インドに留学しよう」

と思ったものです。

ただ、後に、インドでは仏教は廃れてしまい、原始仏教テーラワーダとして、タイや緬甸に残されていると知ったので、いつかタイに行ってみたいものだと思い、子育てをしながら、機会を伺う様になりました・・・出家願望がありながら、早くに結婚したのは、若い後添えを迎えた後、人が変わってしまった父に代わる<保護者>を求めていたのかも知れません。

<緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>