Sayalay's Dhamma book

仏教書の翻訳は2019年夏をもちまして一旦終了しましたが、2020年発生しましたコロナ禍により、修行者独習に供する為、『親知実見』を翻訳しています。過去に訳出した23冊は<菩提樹文庫>にて閲覧できます。2018年5月25日クムダ・セヤドーより初心者瞑想指導の許可を得ました。 初心者の疑問にはコメント欄にて対応します。

般若の独り言~マウンティング-1

世の中には、マウンティングが好きな御人がいる。

本来、マウンティングというのは、猿とか犬など、集団で生活する動物が、己の集団の中における地位、立ち位置を確認する為に行う行為であるけれども、人間で屡、これが好きな人がいて、閉口する。

私はすでに御年 70 で、日常生活における、私の茶飲み友達も皆、老婆が多いのだけれど、その内、いにしえの出身大学、または勤めていた、大手の職場の名前を、頻繁に連呼する方がいる。

この方々は、今はすでに、棺桶に片足つっこんでいるというのに、若い頃に味わった優越感から抜け出せないらしい・・・そんな優越感なんて、あなたの心の中にしかない、幻の優越感なのに・・・。

仏教徒は、マウンティングなんて、絶対にしない。

なぜなら、仏教徒の最強・最大の教師であるゴータマ仏陀は、2600年前に、おひとりで、世界の実相は色(=素粒子)と心、心所、涅槃である事を発見して、それを巧みな言説で、我々に教えてくれたのだけれども(三法印、八正道)、その奇跡、功徳を超えうる人間は、今の世の中、誰ひとりとして、存在しないから。

私も、35年座禅・瞑想してきて、この間、多少の心得を得たものの、ゴータマ仏陀が自ら発見し、我々に示された教えの内容と比べてみれば、己がどれほど小さな存在であるかが、知れる・・・別に、私が特別に謙虚なのではなく、ダンマの世界を知れば知る程、それが当然の帰結なのだ、と思われる。

仏教徒は、マウンティングなど、全くもって恥ずかしくて出来ないし、率先して慎むべきである、と思っている。

  <緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>