Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

老婆の独り言~暑い8月

8月は、広島・長崎原爆記念日と日本終戦(敗戦)と続きますから、太陽が熱いだけでなく、心も熱く、ざわざわします。

私は日本生まれの台湾人で、日本の終戦は、台湾では光復(国土の復活、植民地からの解放)と位置付けられます。

人間にとって一番大事なのは平和と、健全な心でしょうか。

2600年前、ゴータマ仏陀はガヤー(現在のブッダガヤ)で悟りを開いた後でも、将来の国王を約束されたご自分の国には帰らず(釈迦族への説法の為に、帰国はしましたが、宮殿には入らず、乞食・遊行していた様です)、一生涯、縁ある人々に寄進して貰った、複数の精舎を行き来しながら遊行し、説法し続けました。

彼が、国に帰って王位につけば、類まれな善政を施いたでしょうが、それをせず、三衣一鉢の簡素な生活の内、当時のインド東部、ガンジス川流域の人々に、無常・苦・無我に基づく、個人の魂・心の解放を説いて回りました・・・

何事も<心>が先行し、また、個々人には、(輪廻の先まで)業がついて回るが故に。

最近、週一で老人の集まりに顔を出しています(簡単な運動をしたり、リハビリをしたり)。

そこで、あるお年寄りの女性(御年93歳)から

『「愚に徹する」とは何か?』

南伝仏教でも「白道」を言うか?』

という、質問を頂きました。

ゴータマ仏陀の教えを、教条や受け売りでない、自分の体験に基づいた、自分の言葉で説明し、回答したいものだと、次にお会いする日を楽しみにしている所です。

<緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>。