ITニュースによりますと、アナウンサーとして有名な小林麻耶さんが、スピリチャル系の男性と結婚してから以降、何かと物議を醸している様です。
私は、子供の時から仏教が好きで、
《ゴータマ仏陀は何を語ったのか?》
というのをずっと考え続け、その答えを探し求めていて、経典の『雪山童子』編を読んだ時や、《無常・苦・無我》とは、色聚(素粒子級の微細粒子)や、心の刹那生・滅をいい、またそれらは、修行すれば、直接確認する事が出来ると知った時(注1)は、欣喜雀躍、涙が零れる程嬉しかったものです。
けれども、しかし。
私は、今、九州のY盆地にて、テーラワーダのサヤレー(大乗の尼僧に相当)として、住んでいる家を(勝手に)[般若精舎]と呼んで暮らしているのですが、ここに住む人々に布教する気持ちは、全く持っていません。
[ゴータマ仏陀は、存在に関する真理を教えました・・・
それは素粒子と心の刹那生・滅の事で、これらの現象は、座禅・瞑想すれば、直接確認できますよ]
と言われて、
「貴重な教えをありがとうございます。
今日から、座禅・瞑想を始めます」
と言う人は、(少なくとも、このY盆地内では)一人もいないです。
[他人の心に土足で上がってはいけない]という意味において、宗教を語る時は、細心の注意が必要ですね。
小林麻耶さんの様に、ご自分のスピリチャル体験を職場に持ち込むのは、トラブルの元です。
私、己のテーラワーダ好きは、一種の【オタク】だと自認しています。【オタク】自体は悪くないですが、周囲には、オタクが自己主張するのを見る度、眉を顰めている人が結構いる事は、肝に銘じています(注2)。
(注1)緬甸パオ森林僧院住職パオ・セヤドーの著書『智慧之光』(邦訳『智慧の光』)に出会った時は、衝撃的でした。
(注2)台湾は、宗教に対して、もう少し、自由に語り合える雰囲気があります。
日本は、オウム真理教事件や、また先の戦争において「神道的竹やり精神」でアメリカに敗けた体験がトラウマになっているのだと思います。