Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『親知実見』Knowing and Seeing #17-5

信根と慧根、定根と精進根のバランスを取る事は、智者の讃嘆する所である。

もし、信が強く、慧が弱い場合、この人は、無用な、または意義の無い事柄を信じる様になる、例えば、正統な仏教以外の宗教が崇拝する所の対象、すなわち、守護霊とか保護神などを敬い奉る様になるのである。

反対に、若し、慧が強く、信が弱い時、この人は非常に狡猾になる。己自身は、実際には修行を実践しないのに、批評や批判ばかりして、時間を浪費する。

この種の人は、薬をたくさん服用しすぎて、病気を併発した様で、治療が甚だ難しい。

しかしながら、信と慧のバランスがとれている人は、信じるべき対象に対して、信心(=確信)を擁することができる:三宝、業と果報である。

彼は、仏陀の教えに従って禅修行をしさえすれば、似相を見ることができるし、またジャーナも証得する事ができると確信している。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>