Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『親知実見』Knowing and Seeing #25-5

如何にして非想非非想処定を修習するか

四番目の無色禅は、非想非非想処定と言う。

この様に呼ぶのは、このジャーナの中において、「想」が極めて微細であるからである。

実際は、このジャーナの中の、すべての名法は皆極めて微細である;

故に、同様に、以下の様に描写する事も出来る:

非受非非受、非識非非識、非触非非触等など。

ただ、このジャーナは「想」でもって、命名しており、かつ、無所有処禅心を所縁としているのである。

非想非非想処定を修習する為に、あなたは無所有処定の欠点を思惟しなければならない:

それは識無辺処定を近い敵として、かつ、非想非非想処定の寂静には及ばない(と思惟する)。

次に、想は病、傷、棘であると(思惟する)。

もはや無所有処定を求めない事とし、その後に、あなたは非想非非想処定のさらなる寂静の本質を思惟し、その後に、無所有処禅心を「寂静、寂静」と、継続して専注しなければならない。

当該の寂静相に、ジャーナを証得するまで、持続的に専注し、その後に五自在を修習する。

これが第四番目の無色禅であり、非想非非想処定と呼ぶ。

本日、我々は、如何にして十遍及び八定:四種類の色界禅と四種類の無色界禅を修行するかについて学んだ。

次回の法話では、我々は、如何にして慈・悲・喜・捨。

の四梵住(brahmavihāra)と、慈心、仏随念、不浄修習と、死随念の四護衛禅(caturārakkhabhāvanā)を修行するのかについて学ぶ事にする。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>