Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『親知実見』33-8

業生色

業生色(kammaja rūpa)は、命根九法聚、及び眼、耳、鼻、舌、身と心と性十法聚を含む。

それらの食素(ojā)は、業生食素(kammaja ojā)である。

業生色の内において、我々は、第二聖諦ーー苦集聖諦ーーの真実の面貌の概略を覗き見ることができる。

業生色は、命根を擁する色法であり、それらは、結生(第一聖諦)の時に生起する。

まさに仏陀が《大念処經》<注168>の中において教導した様に、再生(苦)の発生の、その因は愛(taṇhā)であり、そして、愛はすなわち、すべての、喜ぶべき、悦すべき処において、生起する:

色彩は、眼(目)を通して、眼十法聚の中の浄色(眼門)と有分(意門)を衝撃する;

音声は、耳を通して、耳十法聚の中の浄色(耳門)と有分(意門)を衝撃する等など。

五根門または五依処の浄色、及び心処の色法の存在する、その理由は、喜ぶべき、悦すべき色彩、音声、香、味、触と法所縁を縁とした、貪愛である。

 <翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>