Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2016-10-16から1日間の記事一覧

パオ・セヤドー講述「菩提資糧」(翻訳文)~211-10

(ある時)パセーナディ王は、世尊に言った: 「世尊、私が一人で休憩しているとき、私は考えた:『誰が自分自身を一番大切に思っているか?誰が自分自身を大切にしていないか?』と。世尊、その時私はこう思った:『身口意において悪行を行う人は、自分自身…

是誰庵のひとやすみ~己が己の教師

タイの修行僧アーチャン・マンの自伝を読んでいたら、「己は己の教師」という言葉に出会いました。 仏陀の時代、まだアビダルマは完成していなかっただろう(伝説では、仏陀が天界で説法したのがアビダルマで、それは非常に難しかったので、シャーリプトラだ…

パオ・セヤドー講述「菩提資糧」(翻訳文)~211-9

もし、あなた方が、本当に喜びを得たいのであれば、あなた方は、仏陀の教えに従って生活しなければならない。 このようにして初めて、あなた方は、仏陀の言葉から利益を得ることができ、そのことによって、喜びを感じることができる。 しかしながら、多くの…

パオ・セヤドー講述「菩提資糧」(翻訳文)~211-8

この経で、仏陀は続けて言う: 「非常に長い時間かかった後に、智者が人間界に戻ると、彼は高貴な家庭、たとえば、豊かな貴族、豊かな婆羅門または豊かな居士の家に生まれる。その家は裕福で、巨大な富があり、多くの財物があり、多くの金銀があり、多くの財…

是誰庵のひとやすみ~中村元博士の想い出

中村元博士(東京大学・インド哲学・名誉教授)は、生前、パーリ語の<アナッター>は、「無我ではなく、非我(と訳すべき)である」とおっしゃっていました(<無>と<我>を、どう解釈するかによると思いますが・・・インド人の発想では、<無a>は、単な…

パオ・セヤドー講述「菩提資糧」(翻訳文)~211-7

こうしたことから、《法句経注疏》では、地獄は愚人の真正の住かである、と言う。 彼は長期的に地獄にいて、少しの間だけ人間界に戻り、その後にまた地獄に戻る。 これが、仏陀が、なぜ<人身受け難し>と言ったのか、という理由である。 しかしながら、多く…