Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2017-02-12から1日間の記事一覧

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」(翻訳文)~5-17

8-5-2 禅相の色彩と形状に注意を払ってはならない 始めのころの禅相は不安定であるが、その時はまだ禅相に注意を払ってはならず、ただ呼吸にのみ、専注するべきである。あなたの、呼吸に専注する定力がますます深く、ますます安定するとき、禅相もまたますま…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」(翻訳文)~5-16

8-5-1 安般念禅相とは何か 安般念禅相とは何か? あなたの定力が十分に強いとき、呼吸は禅相に変化する。 呼吸は、心生色聚から構成されており、その中の一粒ごとの色聚の中には、少なくとも9種類の色法が含まれている、すなわち、地界、水界、火界、風界、…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」(翻訳文)~1-15

8-5 禅相と光 もし、毎回の座禅・瞑想の時に、微細な呼吸に一時間以上専注することができ、かつ、そのような状態が、少なくとも三日間続くようならば、通常は、この時、禅相が出現する。 ある種の禅修行者について言えば、光は禅相が現れる前に、出現する; …

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」(翻訳文)~5-14

ただし、故意に呼吸を、長くしたり、短くしたり、または微細にしたり、変化させてはならない。 もし、このように呼吸をコントロールするならば、あなたの精進覚支と択法覚支は強くなりすぎて、定力は徐々に、減退する。 呼吸を自然な状態のままに、専注する…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」(翻訳文)~5-13

どのような禅修行の業処であっても、それは、正念のある人、また、徹底的に明覚を得た人だけに成就を齎すものではあるが、しかし、この業処(=安般念)以外の、どのような業処も、専注すればするほど、業処が鮮明になってくるのである。 しかし、安般念は育…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」(翻訳文)~5-12

上記(5-11)に述べたのは、修行の方法である。 禅の修行者は、禅修行の目標が顕現しない状況を知る必要があるし、また、以下のように思惟する必要もある: 「これらの入息と出息は、どこにあるのか?それらはどこにはないのか?それらは誰の中に存在してい…