Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2017-10-06から1日間の記事一覧

「メーチ・ケーウの物語」(翻訳文)7-1

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> <メーチ・ケーウ法話集> この世間に生まれ出たあなたは必ず、 己自身に生まれながらに伴った智慧を 頼りに生きなければならない。 あなたは快楽・・・楽しさを追求しても よいし、珍しいものを探し求めてもよい…

「メーチ・ケーウの物語」(翻訳文)6-13

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> メーチ・ケーウの荼毘は、翌日の午後、卉晒女性専門道場で挙行された。 200人を超える比丘と、数千人を超える信徒が出席し、最後の敬礼を捧げた。敬意と敬虔なる誠意を表す為に、男女の出家衆と在家信徒は、一列…

「メーチ・ケーウの物語」(翻訳文)6-12

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> メーチ・ケーウの下あごが垂れ、頬は凹み、皮膚は青白くなって、皺だらけになった。 身体は、ベッドに横になったまま、身体の一切が、老いと病という二つの明確な象徴を顕し、大声でそれを、知らせているようであ…

「メーチ・ケーウの物語」(翻訳文)6-11

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> メーチ・ケーウの古い有形の肉体は、ゆっくりと朽ちて行った。各種の器官の機能は、日ごと衰弱した。 この事に関して、彼女は既に、変化する色身の様相を見通していたので、このような局面に対面することは、遠い…

「メーチ・ケーウの物語」(翻訳文)6-10

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> ペンスリ医師は、当時の体験を振り返って、メーチ・ケーウを治療したことは、医師としての己にとって、一番大変な時であった、と述べている。 彼女自身が修行中の身であったので、阿羅漢であるメーチ・ケーウを治…

是誰庵のひとやすみ~小心翼々

「メーチ・ケーウの物語」を翻訳していましたら、<小心翼々>という言葉に、出会いました。 <No6-7>の中にある文です。 「修行の道を歩む人は、<小心翼々であれ>」と、メーチ・ケーウは言うのです。 私たち仏教徒の内、本気で悟りたいと願っている人は…

「メーチ・ケーウの物語」(翻訳文)6-9(220/240)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 作為仏弟子、 (仏弟子たるもの) 我們絶対不可以て対自身的実相一無所知、 (決して、己の実相について、無知のままに) 任由生命腐朽。 (生命を虚しく、朽ち果てさせてはならない。) 死亡時、要做到対心身没…

是誰庵のひとやすみ~メーチ・ケーウと共に

閲覧頂いている皆様へ: 「メーチ・ケーウの物語」、後、余すところ12ページほどです。 メーチ・ケーウの<最後の様子>と彼女の<語録集>と、途中で飛ばしてしまった原文p77~79の、<戒律の解説文>で、翻訳が終了します。 外国で修行されている日本人メ…

「メーチ・ケーウの物語」(翻訳文)6-8

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 彼女は、彼女たちに、以下のように訓戒した。 話しをする時は、根拠のある事柄を話し、適切でない事柄は話さない。 一切の苦難を耐え忍び、禅修行に励み、己の、本来の面目を探し求める事に奮闘し、修行者の模範…