Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

パオ・セヤドー講述「顕正法蔵」(翻訳文)5-57

<Idaṃ me puññaṃ nibbānassa paccayo hotu> 大友長老は、農夫洞(Kassakaleṇa)に住んでいた。 彼がたびたび出かけて托鉢する村に、一人の年老いた女性信徒がいて、彼を己の息子のように思いなし、彼を支えた。 ある日、彼女は森へ行く準備をしている時、…

パオ・セヤドー講述「顕正法蔵」(翻訳文)5-56

<Idaṃ me puññaṃ nibbānassa paccayo hotu> 鉢で食を受ける(べき)者になる もし、人が、鉢で食を受ける者になることを思惟するなら、彼は思う: 「あれら、托鉢の食でもって私を支えてくれている人は、私の親戚でもないし、あなたの下僕でもない;彼らが…

パオ・セヤドー講述「顕正法蔵」(翻訳文)5-55

<Idaṃ me puññaṃ nibbānassa paccayo hotu> 四悪道の苦の恐ろしさを思惟する ここにおいて、もし人が以下のように思惟したとする: 「比丘よ、今こそ精進に尽力する時である。 というのも、地獄において、五つの槍で身体を貫かれるなどの極めて大きな苦し…

是誰庵のひとやすみ~行ってきました

福岡の瞑想会も無事終了し、ちょっと一息(私は主催団体の会員ではないのですが、外野から応援していましたので)。 今日は、以前から参加してみたかった<タデ湿原自然観察会>に行ってきました。 場所は大分県九重の長者原。 10時に、長者原ビジターセンタ…

パオ・セヤドー講述「顕正法蔵」(翻訳文)5-54

<Idaṃ me puññaṃ nibbānassa paccayo hotu> 8-6-4-1 択法覚支を生起させる七種類の方法 上記以外に、択法覚支を生起させる七種類の方法がある: 1、パーリ聖典に関する意義の問題を考察し、註疏(=注釈)を学習し、疑問について、教えを乞う。 2、清浄…

パオ・セヤドー講述「顕正法蔵」(翻訳文)5-53

<Idaṃ me puññaṃ nibbānassa paccayo hotu> ここにおいて、択法、精進と喜という、この三種類の覚支の育成については、それらの各々の栄養(または因)を如理作意することを通して、理解するべきである(+と、私は主張する)。 というのも、仏陀は以下の…

是誰庵のひとやすみ~来たりて見よ

5月の27日と28日、福岡は糸島の福祉系施設を会場にして、緬甸(=ミャンマー)のパオ森林寺院で実践されている瞑想方法を紹介する瞑想会が、クムダ・セヤドーをお迎えして、開かれました。 結論を先に言いますと、本当によい瞑想会でした。 私は瞑想会の主催…

パオ・セヤドー講述「顕正法蔵」(翻訳文)5-52

<Idaṃ me puññaṃ nibbānassa paccayo hotu> 比丘たちよ。 もし、ある人が、小さな焚火を大きくしたいと考えたとする。 もし彼が、湿った草、湿った牛糞や湿った木材を火に投げ入れ、水を掛け、その上に砂を撒くならば、彼はこの小さな焚火を、猛烈に、大き…

☆「掌中の葉」(翻訳文)2-27

定の修習をした後、あなたは、先ほどまで有していた、定の境地を放棄しなければならない。 その境地が如何に微妙であり、安らいで安楽であっても、である。 あなたは、内心の自我に向かって、先ほどまで定の修習をしていた心が完全に戻ってくるよう、暗示す…

☆「掌中の葉」(翻訳文)2-26

(訳者注:No1-25に記載の表~hatena画面では箇条書き~はN01-25にて、終了しました) 【心を収める方法】 あなたが心の中で、定の修習を終えたいと思う時、あなたは、己自身に、定の目標を手放すことを暗示しなければならない: 「手放す、手放す」と。 そ…

☆「掌中の葉」(翻訳文)2-25

(訳者註:以下は、原文では表になっていますが、hatenaで表は作成できないので、箇条書きとします)。 ★完全に出定した者の状況 (一)結行を修習する時、ある種の人々は、エネルギーが戻ってきた感覚を持つ。 彼らは「心が戻ってきた」と感じ、それを「正…

☆「掌中の葉」(翻訳文)2-24

このことは、ちょうど、農夫が、植えた作物が豊作だった時に、それらをすべて収穫する方法を知っていなければならない、という事と同じである。このようにして初めて、作物が齎す利益を十分に享受することができるのであるから。 同様に、あなたが止禅の修行…

是誰庵のひとやすみ~モナリザと杏ちゃん

今朝、庭に出てみると、私の一番好きなアプリコット色のバラ「杏ちゃん」が咲いていましたので、一枝手折って、花瓶に挿しました。 他に、アプリコット色は、中型のツルバラ(スイート・ドリーム)を玄関前に植えてあり、これがスプレー状に満開になった時は…

☆「掌中の葉」(翻訳文)2-23

上に述べた「前行」は、動から静への過程であり、今述べている「結行」は、静から動への過程である。 この両者は、定の修習から言えば、同等の重要性があり、決して無視してはならないものである。 残念ながら、多くの修行者は、定の修習における「正行」ば…

パオ・セヤドー講述「顕正法蔵」(翻訳文)5-51

如何にして、心が精進すべき時に、心を精進させるのか? 禅の修行者は、すべての七覚支を育成し、かつバランスしなければならない。 精進が足りず、喜悦に欠けて、恐怖感(=無常への恐れの気持ち)がなく、そのために心が怠惰である時、禅の修行者の心は、…

☆「掌中の葉」(翻訳文)2-22

あなたが最初の段階の修行を行う時、前行は、あなたにとって、重要なポイントであった。 ある程度の修行が進んだ後で、あなたが、あるレベルの定を体験するようになったならば、あなたにとって、結行と前行は、同等に重要なものになる。 以下は、我々はなぜ…

是誰庵のひとやすみ~オハナとお花

写真のアップの仕方が分からなくなりそうなので、ここで、最近撮った写真を、ご紹介。 一枚目、哀愁帯びた愛犬オハナの背とチューリップ。 二枚目、石斛。 オハナは最近留守番が多かったから、少々オカンムリ。でも、保健所から貰われて来た子が、感情出せる…

是誰庵のひとやすみ~二極分化

今、日本は二極に分化しているらしい・・・すなわち、 セレブ階層と貧困階層に。 先日、福岡(糸島)でパオ森林寺院ヤンゴン分院の住職、クムダ・セヤドーによる瞑想会が行われました。 知人にこのことを知らせると「行ってみたい」とおっしゃる。 ちょっと…