Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

★飛び入り翻訳~『24縁発趣論』1-5

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 貪・瞋・痴は、不善根、または不善因縁と言う。というのも、それは己自身の害し、他人を害するが故に。それは悪業の根本である;無貪・無瞋・無痴は善根または美根と言う。というのも、それは己自身を利益し、他…

飛び入り翻訳~『24縁発趣論』1-4

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 1、因縁(hetupaccayo) hetupaccayo の hetu は、因という意味であり、paccayo は、支援、援助または縁という意味である。 縁法は、何を通して、縁生法を支援・援助するのか? 一番目は、因縁(hetupaccayo)で…

飛び入り翻訳~『24縁発趣論』1-3

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 「無明縁行(無明の縁によって行あり)」を例にとると、無明は一体、どのような方式によって、行を生起せしめるのか? どのような縁力が無明を帯動して、行を生じせしめるのか? このことは、24縁によって、初め…

(新)般若の独り言~パオ・メソッドについて

今、仏陀の教えがお好きな方々の中で、緬甸の高僧パオ・セヤドーが提唱されたパオ・メソッドが人気です(アメリカ、ヨーロッパを含む、全世界において)。 しかし、パオ・セヤドーご本人は、ご自分の提唱する修行方法を、パオ・メソッドと呼ばれるのを嫌って…

飛び入り翻訳~『24縁発趣論』1-2

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> もし、大きな魚を小川に入れたならば、この大きな魚は、非常な苦痛を感じるに違いない。 なぜか? というのも、小川が小さすぎて、自在に泳ぐ事ができないが故に。 しかし、もし魚を大海の中に放ったならば、彼は…

飛び入り翻訳~『24縁発趣論』1ー1(1/200)

<読者の皆様へ 2月23日より台湾で行われました<パオ・メソッド・リトリート>に参加してきました。その時、法雨道場図書館において、『24縁発趣論』一書を入手しました。合計200ページの小冊子、日本語に翻訳しますので、ご参考下さい。> <Idaṃ me puñña…

「ごまかさない仏教」その1、その2に関する訂正文

過日、私のブログ(1月31日付)において、宮崎哲弥氏と佐々木閑先生の対談本『ごまかさない仏教』の中で、宮崎氏による<名色分別智>の解説が間違っている事を指摘しましたが、その時に私が述べた説明において、若干の間違い、意味のずれがありました(ブロ…

(新)般若の独り言~台湾からの贈り物

前出のブログにも書きましたように、今回、 台湾嘉義にある法雨道場で、一週間のリトリートに参加してきました。 皆様へのお土産は、中国語の仏法書。 その中で、日本の方々にご紹介したいのは 『24縁発趣論』 『日常に生かすアビダンマ』 『阿弥陀仏を超え…

(新)般若の独り言~台湾のリトリート

本日7日、台湾から那覇経由にて、般若精舎に帰ってきました。 早速、オハナ(ペキニーズ犬)の預け先に電話を入れて、明日迎えに行く打ち合わせなどして、なんとか、現実世界に適応しつつあります(笑)。 正味一週間のリトリートでしたが、最高でした。 指…