Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2019-04-03から1日間の記事一覧

翻訳『禅修指南』4‐2

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 《四梵住の修行》 慈心観(Mettā‐Bhāvanā) もし、慈心観(慈梵住)を修行したいのであれば、先に以下の事を理解する必要がある。 それは:異性の人(liṅgavisabhāga)と死者(kālakata puggala)(+を対象)に…

翻訳『禅修指南』4‐1(37/520 )

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 第三章:四梵住と四護衛禅の修行方法 前書き 次に、四梵住(catubrahma vihāra)と四護衛禅(caturārakkha bhāvanā )の修行について解説する。 慈悲喜捨の四種類の修行の法門は、四梵住と言われる。 (4-2につ…

般若の独り言~幻の非想非非想処

本日、『禅修指南』の、第二章の翻訳が、終わりました。 この第二章の、最後の文章は、非想非非想処禅の修行方法の紹介でした。 子供の頃読んだ仏教書に、「仏教に非想非非想処という、高度な境地のものがあるが、しかしこれはフィクションであり、こんなも…

翻訳『禅修指南』3‐65

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (四)非想非非想処 第四番目の無色界禅は、非想非非想処禅である。それは、無所有処禅心を(+瞑想の)対象とする。 それが非想非非想処と呼ばれるのは、この禅定の内の想が極端に微細であるからである。 もし、…

翻訳『禅修指南』3‐64

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (三)無所有処 三番目の無色界禅は、無所有処禅である。 それは、空無辺処禅心の不存在を対象と(+して瞑想)する。 空無辺処禅心とは、識無辺処禅が縁として取った所縁である。 もし、無所有処禅を修行したい…

翻訳『禅修指南』3‐63

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (二)識無辺処 第二番目の無色界禅は、識無辺処禅である。 その(+瞑想の)対象は、無辺空相を対象とした空無辺処禅心(ākāsānañcāyatana jhāna citta)である。 もし、識無辺処禅の修行をしたいのであれば、あ…