南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」6‐6(144/430)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 10.2 色、香、味、食素(=栄養素)の識別 色(色彩、vaṇṇa):またの名は色所縁(rūparammaṇa)と言う、一粒一粒毎の色聚の中には、皆これがあり、かつ、非常に容易に識別できる色法である。 香(匂い、gandha)…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」6‐5

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> もし、未だ成功しないのならば、あなたは再度、安般念を修習して、第四禅に到達する様にする。 第四禅の光が極めて明るく輝く時、あなたは再度同時に、色聚が見えるまで、全身の四界に注意を払う。 この時、あな…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」6‐4(142/430)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 10 色聚の分析方法 10.1 四界の識別方法 色聚は「明浄(=明るく清らかな様)」と「非明浄」の二種類に、分けることができる。 そして、唯一「浄色」(pasāda rūpa)を含む業生色聚だけが、明浄である。 あなたは…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」6‐3

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 9.3《覚支善巧經》(または《火經》) 安止の善巧に関して解説する時、「比丘たちよ、心が軟弱で無力の時、それは覚支を強化する時ではない・・・」の経文に関連して、覚支の善巧(=覚支の善くて巧みな様子)に…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」6‐2

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 9.2《無上清凉經》 この經は、無上清凉なる涅槃と関連のある經である: 「比丘たちよ、比丘に六法がある時、彼は無上清凉なる涅槃を証悟することができる。ここにおいて、比丘たちよ、 (一)心を抑制するべきで…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」6-1

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 9.1《増上心經》 ここにおいて、この經は「増上心」と関係がある事を理解しなければならないが、それは、止禅心と観禅心の事である: 「比丘たちよ。増上心を務め修習する比丘は、常に三相を作意するべきである。…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」5-150(138/430)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 六、不明確なものを捨てる(anupaṭṭhānamuñcanato):あなたが、12種類すべての性質を識別する事に熟練した後、次には、四種類のグループに分けて、専注力を育成する時、まずは暫定的に、不明確、不鮮明な性質の…

般若の独り言~二階のオハナ

最近、オハナ(ペキニーズ、雄、推定13歳)は、二階にいる事が、多い。 オハナは保護犬で、山の中を放浪していた時に保護されて、我が精舎に来るまで、どこにいたのか不明(ペット・ショップにいて、売れ残って、山に棄てられたのではないか、という説あり)…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」5-149

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 《清浄道論》の註解である《大疏鈔》は、以下の、定力を育成する為の10種類の観察方法に言及している;すなわち:順序よく、速すぎない、遅すぎない、干渉を避ける、概念を超越する、不明確なものを捨てる、諸々…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」5-148

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 相対的な性質は: 硬さと柔らかさ; 粗さと滑らかさ; 重さと軽さ; 流動性と粘着性; 熱さと冷たさ; 支持性と推進性である。 もし、一対の中の、その一個の性質が強すぎる時、相対的な性質に対して、多く注意を…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」5-147(136/430)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 十一、「粘着性」を識別する為には、あなたは身体は、どの様にして、皮膚、筋肉、腱によって結合されているのかを覚察しなければならない。 血液は、皮膚に包まれてあることによって、身体内部に維持されており、…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」5-146(135/430)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 六、この五種類の特徴を識別できる様になったならば、舌でもって、唇の内側を軽く押してみて、「柔らかさ」を感じる様にする。 あなたの身体をリラックスさせて、系統的に、全身の柔らかさを識別できるまで、修行…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」5-145(135/430)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 三、その後、「粗さ」を識別する。 舌と歯を相互に摩擦してみるか、または手のひらでもって、もう一つの手の甲の皮膚をさすってみる。 この様にすれば、粗さの性質を感じ取ることができる。 その後に、前の述べた…

般若の独り言~またまたバラです(笑)

アウグスタ・ルイーゼ またまた、我が精舎のバラを紹介します。 あまりにたくさん紹介していると、「どのバラも似たり寄ったりじゃ」と言われそうですが・・・確かに、人それぞれ好みはあっても、どの品種にも優劣はなく・・・敢えて言えば、病気に強く、花…

『禅修指南』パーリ語入力について(再度通りすがり様へ)

『禅修指南』ご愛読の皆様 通りすがり様 昨日、「通りすがり」様より、私が翻訳して、当ブログに掲載しました『禅修指南』(日本語版)に関する、パーリ語誤転記を、各種、ご指摘いただきました(『禅修指南』2-1、2-7 コメント欄ご参照の事)。 上記『禅修…