Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2020-12-24から1日間の記事一覧

翻訳『親知実見』#8-1

緒論(序論)<注12> 第一節 仏陀の教法 ある時、跋葛瓦が瓦基人(ワッジ人)の村の際に住んでいた。 そこで、跋葛瓦は、比庫(南伝の男性出家者bhikkhu、以下同様)たち<注13>に言った: 「比庫たちよ。 四聖諦(catunnaṃ Ariyasaccānaṃ)に対して 不…

翻訳『親知実見』#7-2

<注7>=本書第一版においては、仏音尊者(Ven.Budhaghosa)の「己自身の意見は最も弱い・・・」(D.A. 2.188)とパオ・セヤドーの「これは私の禅法ではない。私はただパーリ三蔵と義注の中からそれらを取り出しただけである」という言葉を引用した。 こ…

翻訳『親知実見』#7-1

#7のシリーズは、 中国語原文<P 1~P 16>記載の<脚注>の翻訳 <注1>=セヤドー、緬甸語sayadawの音訳(またはサヤドーとも表記)。 意味は尊敬する教師、指導者。 緬甸人による、徳の高い人望のある大長老または寺院の住職への尊称。 ある種の人々は「パ…

翻訳『親知実見』#6-1

経典略語(本書引用の経典) A.=Aṅguttara-nikāya(増支部) A.A.=Aṅguttara-nikāya-aṭṭhakathā<注9> (増支部義注) Abs.=Abhidhammatthasaṅgaho(摂阿毘達摩義論) Ap.=Apadāna(本行) D.=Dīgha-nikāya(長部) D. A.=Dīgha-nikāya-aṭṭhakathā(長部義…

翻訳『親知実見』#5-2

本書第一版への反応を鑑み、また、最も尊敬するパオ・セヤドーの教導の全体性を考慮するならば、以下の四点をぜひとも指摘しなければならない; 1)ある種の人々は、便宜性の為に「パオ・メソッド」という語彙を使って、パオ・セヤドーの禅修の指導内容を表…