Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2020-12-28から1日間の記事一覧

般若の独り言~心の弱い者

先日、老人向け体操教室で、ある人から 「宗教なんて、心の弱い人が嵌るのよね」 と言われました。 私は反論しませんでした。 宗教は、彼女の指摘する、そういう面もあるかも知れません、特に、占いや予言など、不確かな情報に頼る人は<心の弱い人>と呼ばれ…

翻訳『親知実見』#8-10

仏陀の解説の如く、合計で六根門がある; 1)眼門(cakkhudvāra) 2)耳門(sotadvāra) 3)鼻門(ghānadvāra) 4)舌門(jivhādvāra) 5)身門(kāyadvāra) 6)意門(有分)(manodvāra) 前の五根門は、色法(rūpa)、すなわち、五依処(vatthu)<注22>…

翻訳『親知実見』#8-9

仏陀は言う: 「比庫たちよ、世間の集とは何か?」 [1]目と色(cakkhuñca paṭicca rūpa<注20>ca)の縁によりて、眼識が生じる、 三者が結合して触(phasso)となる; 触の縁によりて受(vedanā) 受の縁によりて愛(taṇhā) 愛の縁によりて取(upādāna)…

翻訳『親知実見』#8-8

この五取蘊はすなわち、第一聖諦ーー苦聖諦である。 まさに、仏陀が解説した様に、一つ一つの蘊は、皆、11種類の形式によって組成されている。 故に、五取蘊を知見するとは、すなわち、この11種類の形式における色、受、想、行、識を知見する、という事を意…

翻訳『親知実見』#8-7

仏陀は《蘊経》(Khandha Sutta)の中において、一つ一つの蘊を11種類に分類した;<注18> 「比庫たちよ、 五取蘊(pañcupādānakkhandhā)とは何であるか? 比庫たちよ、 すべて色(rūpam)、以下のものすべてが、有漏(sāsavaṃ)であり、執取(執着、以下…

翻訳『親知実見』#8-6

仏陀がここで言う所の世間法とは、五蘊を指し、又それはすなわち、苦聖諦と苦集聖諦(の事)である。 例えば仏陀は《大念処經》(Mahāsatipaṭṭhāna Sutta)において、以下の様に言う: 「比庫たちよ。 所謂 『簡潔に言えば:五取蘊とはすなわち、苦である』 …