Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2020-12-31から1日間の記事一覧

翻訳『親知実見』#12-2

二、智慧の光の育成 強くて力のある禅定は、強くて力のある光を生じせしめることができる。 この、強くて力のある光を頼りに、あなたは勝義諦(paramatthasacca)に通達(到達、以下同様)することができる。 仏陀は、《増支部・光耀品》(Ābhāvagga、Aṅgutt…

翻訳『親知実見』#12-1

如何にして第一と第二聖諦を知見するか 一、定力の育成 一つひとつの色聚の中の、それぞれ一種類の色法を見る事が出来るならば、それは究極色法を見たのだと言えるが、しかし、これには強くて力のある禅定を具備する必要がある。 唯一、強くて力のある禅定に…

翻訳『親知実見』#11-1

<#11-1>は、本文P 32 ~34にある脚注の翻訳。 <注29>=名業処(nāmakammaṭṭhāna)を修する時、禅修行者は、それらを自ら知見することができるが、それ以前においては《摂阿毘達摩議論》を参考にすることができる。 <注30>=パオ・セヤドーは以下の様に…

翻訳『親知実見』#10-3

色法を如実に知見したいのであれば、我々は、物質現象はパーリ語で rūpa-kalāpa(色聚)と呼ばれる所の、極微細の粒子によって構成されている事を、知らねばならない。 色聚は極めて高速に生起し、また壊滅するが、しかし、これは真実の概念法(vijjamānapañ…