Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2021-01-25から1日間の記事一覧

翻訳『親知実見』#17-7

観の修行者にとって、慧が強い事は、非常に良い事だ。というのも、唯一、充分に強力な智慧を擁する者だけが、無常・苦・無我の三相を徹底的に透視する事ができるが故に。 定と慧がバランスしている時にのみ、世間ジャーナ(lokiyajjhāna)は生起することがで…

翻訳『親知実見』#17-6

次に、もし、定が強くて、精進が弱い時、この人は、怠惰になってしまう。例えば、禅修行者の定力が向上した時、彼は、リラックスした気楽な気持ちで入出息似相に専注する様になって、それを明確に覚知する事がない為に、怠惰になる可能性がある。 この様な状…

翻訳『親知実見』Knowing and Seeing #17-5

信根と慧根、定根と精進根のバランスを取る事は、智者の讃嘆する所である。 もし、信が強く、慧が弱い場合、この人は、無用な、または意義の無い事柄を信じる様になる、例えば、正統な仏教以外の宗教が崇拝する所の対象、すなわち、守護霊とか保護神などを敬…

般若の独り言~仏教は信仰?

昨夜、久々に、大阪の姉と、電話で雑談しました。 私 「コロナでどこにも行けず、 暇なので、仏教書の翻訳を再開しました」 姉 「それって、無料のご奉仕なの? あなたは仏教を信仰しているから、できるのよね」 私 「(・・・いえいえ、信仰ではないです)…